視能訓練士の特色
一歩目となる、正確な
検査結果を提供
鳥大病院の眼科には15名※の医師が所属していますが、視能訓練士が残す検査結果は診断における重要なデータ。信頼性の高い検査が行えるよう、1年目から先輩とともに実践経験を積んでいきます。
※2020年6月時点
対応できるよう、知識・
技術を日々アップデート
先端治療を行う鳥大病院には県内外から多くの患者さんが訪れます。さまざまな疾患・症状を抱える患者さんに検査・訓練を行う対応力をつけるため、幅広い医療知識が求められます。
検診を通じて、
地域医療に貢献
鳥大病院の眼科は、3歳児健診に参加したり、視機能を失った患者さんたちの仕事や生活に関する相談拠点としての窓口を新設※するなど、地域医療に積極的に参画しています。
※2019年にロービジョン外来を設置
入職後1年以内を目安にした新人研修と、入職後3年を目安とした基礎研修を実施します。新人研修では、当科で行う検査業務(詳細は下記表をご覧ください)のほとんどを一人で行えるように指導。2年目以降は経験と熟練が必要な検査(詳細は下記表をご覧ください)の精度を高めていけるよう、実践トレーニングを積んでいきます。「先輩の検査の見学」→「先輩のサポートを伴う実践」→「一人での実践、および先輩のフィードバック」を繰り返し、3年以内を目安に、当科の検査業務すべてを一人で実施できるようになることをめざします。
新人研修で習得する 検査・業務内容 |
視力検査、静的量的視野検査、OCT検査、角膜形状解析検査、プリズム遮蔽試験、網膜電図、動的量的視野検査など |
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基礎研修で習得する 検査・業務内容 |
大型弱視鏡検査、プリズム眼鏡処方、ロービジョン補助具選定など |
業務前準備(当番制) | 8:00~ |
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外来検査業務 | 8:30~17:00 |
(交代制)
ため、カンファレンスや研究活
動、各個人業務、雑務などを行
います。
また月に数回、県内の市町村で
3歳児健診の検査業務も実施し
ています。
NIDEK RS-3000 Advanse、
TOPCON DRI OCT Triton
TOMEY CASIA
シノプトフォア
HumphreyField
Analyzer3
NEITZ OT-Ⅱ
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鳥大病院の眼科は、
学会や研究会などの場において、
どのようなテーマの発表を
行っていますか?斜視や弱視など、
視能訓練士の業務に関わる
テーマを扱うことが多いです。鳥大病院の眼科の職員は、山陰地方の眼科研究会や視能訓練士が主催している「日本視能矯正学会」および、その関連学会に参加し、斜視や弱視、ロービジョンに関する研究発表を行うことが多いです。しかし鳥大病院や眼科として、テーマに制限を設けているわけではなく、職員それぞれの興味がある分野や伸ばしたいスキルが明確であれば、それに沿った勉強会や学会への参加、研究活動を支持しており、眼科内では日々、職員同士が情報交換やアドバイスなどを行いながら自己研鑚に努めています。 -
眼科ではさまざまな検査を行って
いるようですが、
どのような内容が
多いのでしょうか?視力検査や眼圧検査が多いです。
一方、鳥大病院の特徴は、
多様な検査需要に応えられる
ことだと考えています。眼科の検査業務内容について、件数で見ると、視力検査や眼圧検査が多いです。また当眼科には角膜疾患の紹介で受診される患者さんが多いため、前眼部OCT検査や、角膜形状解析検査なども多数実施しています。また、両眼視機能検査を実施できる大型弱視鏡や、先天性色覚異常の確定診断を行えるアノマロスコープなどは、県全体でも設置している施設がほとんどなく、これらの機器を使った検査・診断を行い、精密な検査結果を導き出すことも、鳥大病院が担う大きな役割といえます。 -
眼科での業務には、検査技術以外
にも求められる
スキルや資質があ
ると聞いたのですが…?患者さんの個別の見え方に
寄り添い、検査・診断を行う
ホスピタリティが求められます。検査は患者さんの協力があって成り立つものがほとんど。視能訓練士にとって、検査技術や知識はもちろん大事ですが、それだけでは精度の高い検査結果は得られません。特に眼科には、高齢の方や子どもの患者さんも多いため、わかりやすく聞き取りやすい説明・話し方が求められます。また眼鏡処方やロービジョン補助具の選定などにおいても、一人ひとりの生活状況や見え方のクセなどを考慮した上で、個別のニーズを探り出し、より満足度の高い医療につなげる必要があり、そのための傾聴力や提案力が欠かせません。
めざす
視能訓練士像
とは?
喜びのために、どんな壁も
乗り越えていける。
最初の印象は
どうでしたか?
「患者さんにどう接するのが最良なのか」をしっかり考えてから行動する慎重派で、臨床では患者さんからの予想外の返答に戸惑う姿もありました。とはいえ素直で可愛らしく、教えたことをどんどん吸収してくれていたことを覚えています。
「視能訓練士としての
強み」
は何でしょうか?
「見て、聞いて、実践して、学べる」ところです。指導する側から安達さんを見ていて、着実に検査技術や接遇を自分の力にしていることを感じます。また患者さん思いの寄り添う姿勢は視能訓練士としてだけでなく、医療従事者としても大きな強みだと思います。
教わったことの中で、
特に印象深いことは何ですか?
私が外来の検査に慣れずに自信が持てなかった時、「とにかく何でもやってみよう」と教えていただいたことが印象に残っています。その教えはいまでも役立っていて、たとえ自信がなくてもまず挑戦してみることで、新しい学びを得ることができています。
どんな先輩でしょうか?
患者さん、ドクター、ORT、クラークなど、どんな方とでも、どんな時でもコミュニケーションが取れ、後輩である私にも気を遣ってくださる、とても優しい先輩です。また普段からとても明るく、外来全体の雰囲気を和やかに変えてくれています。
森岡さんってどんな人?
山本さんってどんな人?