歯科技工士の特色
密接に関わり、
より良い医療に貢献
例えば口腔内装置を製作する際、他職種とともに治療方針の決定に関与したり、あるいは医師や患者さんに話を伺い、装置の微調整を行ったりと、多様な人と関わり合いながらより効果的な治療を支援します。
対応できる知識と
提案力が必須
さまざまな症例に対し、どのような装置を作るべきか提案するための対応力が必要。そのため専門知識に加え、患者さんの退院後の暮らしまでイメージした治療方針を提案できるような広い視野も欠かせません。
超えた領域の
装置・器具も提供
近年、耳の装具をはじめ、足、鼻、目の装具の製作依頼も増えてきています。身体部位を問わず最適な装具製作を担える新たな歯科技工士像を築きながら、全国的にも事例の少ない先進治療に携わることができます。
鳥大病院の歯科技工業務は、一般歯科技工と異なり、口腔外科技工特有の知識と技術が必要です。口腔外科技工に関しては、歯科技工教育課程でも教わることが極めて少ないため、業務での実践を通じて知識と技術を獲得するOJTを実施しています。まず入職後は、一般歯科技工業務を行いながら口腔外科技工の知識を習得。関連学会や職能団体の研修会などにも参加することで幅広い知識の獲得に励みます。その上で口腔外科技工の技術を習得し、難症例でも対応できる対応力を鍛えていきます。また他職種と積極的に関わり合いながら高度なチーム医療を提供できるように努め、「地域と歩む高度医療の実践」を体現できる人材へと成長していきます。なお入職後3年以内に、学会発表を行います。
業務開始 | 8:30~ |
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休憩 | 12:45~ |
業務再開 | 13:30~ |
終業 | 17:00(終業後、会議やカンファレンスに参加するケースあり) |
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どのような患者さん、
あるいは症例に関わることが
多いですか?さまざまな患者さんが
いますが、
中でも
先天異常である口唇口蓋裂の
治療に関わることが多いです。鳥大病院の歯科技工士は、口腔外科特有の疾患である顎口腔領域に発生する良性/悪性腫瘍や、先天異常、外傷、顎関節疾患、顎変形症、睡眠時無呼吸症候群など多岐にわたる症状の患者さんに関わります。その中でも頻繁に相談を受ける口唇口蓋裂は、出生時から成人に至るまでの一貫治療が必要。歯科技工士は各段階で患者さん一人ひとりに合った口腔内装置の製作、調整を行いながら、成長していく患者さんとそのご家族とともに治療に携わり続けます。 -
鳥大病院の歯科技工士には、
どのような心構えが
求められますか?専門領域についてだけでなく
他領域の知識も
貪欲に身につける
向上心を大切にしてください。「地域医療の最後の砦」である鳥大病院。だからこそ、ここでしか提供できない高度かつ最善の治療が求められます。そのためには歯科という領域を超えた知識や最新技術の習得に努め、一つの症状、一人の患者さんを俯瞰的に捉えながら、「製作すべき装置」「提案すべき治療方針」を考えられる力をつけてほしいと思います。これは一朝一夕で身につくものではありません。新しい治療法や技術の発展につねにアンテナを張り、知識や技術をアップデートし続けることで、難症例にも臆さず対応できる人材をめざしてください。 -
最新の知識や機器の
扱い方などは、
どのように
学ぶのでしょうか?院内外の勉強会を中心に、
毎日の業務を通じて他職種から
知識を得る機会も豊富です。最新の知識や機器の扱い方については、基本的には学会や職能団体研修会、企業展示会に参加しながら学んでいきます。他大学の歯科技工士との交流や情報交換、研究現場の見学の機会も豊富です。また鳥大病院の歯科技工士はチーム医療に取り組む過程で、自分が製作した口腔内装置による治療効果を目の当たりにすることがほとんど。自然と自分の仕事に強い責任感を持ち、他職種と積極的にコミュニケーションをとりながら自主的に新たな知識を身につけていきます。
めざす
歯科技工士像
とは?
決断も、
歯科技工士の仕事。
(副診療支援技術部部長)
「歯科技工士としての
強み」
は何でしょうか?
責任感、積極性、好奇心の3つに裏打ちされた、医療現場における正確な観察眼を持っている点です。相談を受けた課題解決に実直に取り組むだけでなく、常日頃から新技術や隣接領域の知識の獲得に努めている姿をいつも頼もしく感じています。
期待されていることは
何でしょうか?
当科や当院、そして地域の方、国民全体の医療に貢献する、新しい歯科技工士像を追求してほしい。そして私たちの後進を育成し、後世「さらに優秀な人財」を残していけるよう、いま以上に専門知識や技術に磨きをかけてほしいと思っています。
最初の印象はどうでしたか?
細やかな気遣いができる方だと感じました。生田さんの思いやりの姿勢は技工物製作の場面だけでなく、患者さんやご家族との治療方針の話し合いにも活かされています。いつも丁寧に説明を行い、不安感を和らげようと最大限配慮されている姿が印象的です。
「ココがすごい!」と
感じることを
教えてください。
技工室内にとどまらず、積極的に活躍の場を広げているところです。頭頸部癌カンファレンスに参加したり研究発表を行ったりと知見を広げ、その経験を活かしてより一層質の高い仕事をされる。その姿に、歯科はもちろん他科の先生からもとても信頼されています。
松林さんってどんな人?
中力さんってどんな人?