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  2. 臨床検査技師
高度な医療に挑戦しつづける職種のコト。高度な医療に挑戦しつづける職種のコト。
臨床検査技師
臨床検査技師
鳥大病院の
臨床検査技師の特色
1
他職種と連携し、
さまざまな分野の
チーム医療に参画

栄養管理チームや感染対策チームの一員として、医師などと共に治療に携わります。ひとつの症例に対する他職種からの視点は、技師としての知的成長の機会となります。

2
鳥取県・山陰地域を
支える、世界標準の
臨床検査室と検査機器
ISO15189認定を取得した検査室で、高度な臨床検査を実施するほか、24時間365日対応で緊急検査も行うなど、専門性の高い経験を積むことができます。
3
論文発表や
資格取得によるキャリア
アップの機会も豊富

鳥大病院の検査部は技師の成長を目的として、学術研究や論文発表の機会、資格取得のための勉強や研修の場を多く設けており、指導者として研究者として、幅広いキャリアをめざせます。

研修内容

鳥大病院の検査部では、大きく分けて3種類の研修を行っています。初期研修課程(1年)は入職後に始まり、半年後に日当直検査と採血業務を行えるように、血液、生化学、輸血、微生物検査を学びます。基礎研修課程は2年間かけて行われ、検体検査や生理検査などの院内業務について、内容を理解しながら実務的な技術を習得していきます。専門技師課程では、認定臨床微生物検査技師やNST専門療法士※など、専門分野認定資格の取得へチャレンジ。研究に取り組むとともに、指導者としてもステップアップしていきます。

※ほかに検査部の職員がよく取得している資格として、認定輸血検査技師、認定血液検査技師、認定骨髄検査技師、認定一般検査技師、認定臨床化学者、超音波検査士、認定技師(脳波分野)、認定心電検査技師、聴力検査技術者などがあります。

検査室教育訓練
プログラム(3年間)
訓練期間 研修名 教育研修内容
到達目標|臨床検査の基礎業務に習熟する。当直関連業務の知識・技能の知識を深める。
1年目
(初期
研修
課程)
6〜9カ月 共通業務訓練
採血研修
4月 前期教育訓練計画
(4月:初期教育訓練 5月:採血業務研修)
5月
基礎業務訓練
(当直研修)
6月 9月:前期教育訓練実績
(6-9月:当直前研修)
7月
8月
9月
業務訓練 10月 10月:後期教育訓練計画
(10月:副日直開始 
11月:検査日直開始 
10-12月:業務研修)
11月
12月
採血、日当
直業務研修
修了
業務訓練 1月 2月:次年度教育訓練計画 3月:年度末教育訓練実績
(1月:副当直開始 1-3月:業務研修)
2月
3月
2年目
(基礎
研修
課程)
2年目前期 業務訓練 4月 4月:継続教育
(5月:検査当直開始 4-6月:業務研修)
5月
6月
業務訓練 7月 9月:前期教育訓練実績
(7月:臨床検査同学院 二級検査士、緊急検査士受験)
8月
9月
2年目後期
評価
業務訓練 10月 10月:後期教育訓練計画
(10-12月:業務研修)
11月
12月
業務訓練 1月 2月:次年度教育訓練計画 3月:年度末教育訓練実績
(1-3月:業務研修)
2月
3月
3年目
(基礎
研修
課程)
登録 評価 業務訓練 4月 5-6月:登用試験エントリー
(4-6月:業務研修)
5月
6月
任期 評価 業務訓練 7月 7-8月:登用試験受験 9月:登用試験合格
(7月:臨床検査同学院 二級検査士、緊急検査士受験
8月:任期評価)
8月
9月
3年目後期 業務訓練 10月 (10-12月:業務研修)
11月
12月
業務訓練 1月 2月:次年度教育訓練計画 3月:年度末教育訓練実績
(1-3月:業務研修)
2月
3月
1年目(初期研修課程)
訓練期間 研修名
6〜9カ月 共通業務
訓練
採血研修
4月
5月
基礎業務
訓練
(当直
研修)
6月
7月
8月
9月
業務訓練 10月
11月
12月
採血、
日当

業務
研修
修了
業務訓練 1月
2月
3月
1年目の教育研修内容
到達目標|臨床検査の基礎業務に習熟する。
当直関連業務の知識・技能の知識を深める。
4-5月の訓練期間
前期教育訓練計画
(4月:初期教育訓練
5月:採血業務研修)
6-9月の訓練期間
9月:前期教育訓練実績
(6-9月:当直前研修)
10-12月の訓練期間
10月:後期教育訓練計画
(10月:副日直開始
11月:検査日直開始
10-12月:業務研修)
1-3月の訓練期間
2月:次年度教育訓練計画
3月:年度末教育訓練実績
(1月:副当直開始
1-3月:業務研修)
2年目(基礎研修課程)
訓練期間 研修名
2年目
前期
業務訓練 4月
5月
6月
業務訓練 7月
8月
9月
2年目
後期
評価
業務訓練 10月
11月
12月
業務訓練 1月
2月
3月
2年目の教育研修内容
到達目標|臨床検査の基礎業務に習熟する。
当直関連業務の知識・技能の知識を深める。
4-6月の訓練期間
4月:継続教育
(5月:検査当直開始
4-6月:業務研修)
7-9月の訓練期間
9月:前期教育訓練実績
(7月:臨床検査同学院
二級検査士、緊急検査士受験)
10-12月の訓練期間
10月:後期教育訓練計画
(10-12月:業務研修)
1-3月の訓練期間
2月:次年度教育訓練計画
3月:年度末教育訓練実績
(1-3月:業務研修)
3年目(基礎研修課程)
訓練期間 研修名
登録
評価
業務訓練 4月
5月
6月
任期
評価
業務訓練 7月
8月
9月
3年目
後期
業務訓練 10月
11月
12月
業務訓練 1月
2月
3月
3年目の教育研修内容
到達目標|臨床検査の基礎業務に習熟する。
当直関連業務の知識・技能の知識を深める。
4-6月の訓練期間
5-6月:登用試験エントリー
(4-6月:業務研修)
7-9月の訓練期間
7-8月:登用試験受験
9月:登用試験合格
(7月:臨床検査同学院 二級検査
士、緊急検査士受験 
8月:任期評価)
10-12月の訓練期間
(10-12月:業務研修)
1-3月の訓練期間
2月:次年度教育訓練計画
3月:年度末教育訓練実績
(1-3月:業務研修)
基本的な勤務体系
日勤 8:30~17:00
早番[1] ( 1名 ) 7:30~16:00
早番[2] ( 数名 ) 8:00~16:30
宿直 ( 2名 ) 17:00~8:30(毎日)
日直 ( 2名 ) 8:30~17:00(休日)
施設・設備
採血業務アシスト
ソリューション
安全・正確・迅速な採血業務を行います。
自動採血管準備システム
(BC・ROBO-8000RFID)
30管種の採血管を1患者1トレーに準備し、採血業務の効率化を図ります。
検体前処理搬送システム
搬送ラインに自動分析装置を接続して、検体の搬入から遠心、分析までを全自動で実施し、迅速な結果報告で診療に貢献します。
自動分析装置
(LABOSPECT 008α、
i2000SR、
ルミパルス L2400、
cobas8000)
高速処理により、迅速に精度の高い検査結果を報告します。
全自動血液分析システム
(XN-3000、SP-100、
DI-60)
検体測定から塗抹標本作製・染色まで高速完全自動化で検査を実施します。
全自動凝固測定装置
(CN-6000)
凝固・線溶検査を迅速に行います。
全自動
微生物培養検出装置
(バクテック™FX)
微生物同定・
感受性分析装置
(バイテック2ブルー、
ライサスエニー)
質量分析装置
(MALDIバイオタイパー)
感染症・病原性の微生物を検出し、同定して治療薬の感受性を測定します。
全自動輸血検査装置
(IH-1000)
標準化された安全な輸血検査を行います。
よくある Q&A
  • 鳥大病院の検査室には
    どのような強みが
    ありますか?

    国際的な基準に則った
    検査の品質を
    担保しています。

    鳥大病院では2017年にISO15189の認定を取得しました。これは国際的に認定された臨床検査室であることを意味します。検体採取から検査結果の報告まで、すべてにわたって国際的なマネジメントシステムの要求事項に従って実施。国際的な検査の品質と比較して技術能力を評価されるため、検査データに対する信頼性が向上します。その分、検査部員の責任も明確になるので、組織の一員としての自覚が生まれ、組織の活性化、効率的な組織運営にもつながっています。
  • 検査部で働きながら
    取得できる
    専門認定技師資格には、
    どのようなものがありますか?

    認定資格はさまざま。
    業務経験や学会発表の
    実績が必要なものも。

    認定臨床微生物検査技師、認定輸血検査技師、認定血液検査技師、認定骨髄検査技師、認定一般検査技師、認定臨床化学者、超音波検査士、認定技師(脳波分野)、認定心電検査技師、聴力検査技術者、NST専門療法士など、多くの認定資格があります。認定取得のために認定試験を受験する必要があるのですが、その受験資格を得るためには専門分野の業務経験(長いもので5年以上)や症例報告、学会発表などの業績や指定研修会への参加が必要なものが多いです。なお認定資格取得にかかる費用は病院が負担します。
  • 検査部での業務には、
    検査技術以外に
    どのような
    スキルや資質が求められますか?

    的確な検査を行うための
    緻密さや、チームで連携する
    力が重要です。

    検査室には多種多様な検査機器があります。それらを使いこなして検査データや検査機器を管理できる緻密さと、日常業務の中で遭遇する検査データの異変に「何かおかしい」と気づく感覚を持つことが大事です。ちなみに検査部では、日常の検査で経験した症例や新しい検査機器・検査方法についての有用性を検討した結果などについて、積極的に学会で発表しています。またほかにも患者さんとの関わりや、他職種と協働してチーム医療を円滑に行うためのホスピタリティやコミュニケーション能力も必要です。
先輩に聞く
「鳥大病院」が
めざす
臨床検査技師像
とは?
自ら考え、動き続ける。
データの先の
誰かのために。
三島 実可子 勤務歴:6年
私が入職した1年目に、新型コロナウイルス感染症が発生しました。鳥大病院の検査部では、日本で感染者が出た場合を想定して一から検査方法の確立に着手。決まった検査を指示通りにこなす業務とは異なり、何が必要かを自ら考え、動き続けることで答えを出していく初めての経験でした。先輩の背中を必死に追い、できることを模索した当時の経験はいまも役立っています。例えば、検査結果や過去の症例を見ながら、必要と判断した場合は迷わず検査を追加します。医師が後から追加検査の必要性に気づいても、すでに検査結果が出ていればその分診断が早く、治療や予後が変わるかもしれないからです。さらに、三次救急を担う鳥大病院ならではの知見を他の病院に広めることも、ここで勤める臨床検査技師の仕事だと考えています。業務の中で遭遇した希少な症例を論文にまとめ、学会発表にも積極的に取り組む。こうしてデータと向き合うことで、患者さんの回復だけでなく、山陰エリアの医療向上にも貢献していきたいです。
三島さんの上司仲田さん
三島さんに対する
最初の印象は
どうでしたか?

「礼儀正しく、落ち着いている」というのが第一印象です。また、入職当時から大学院で勉強したいという気持ちを聞いていたので、熱意のある子が入ってきたなと思いました。実際、働きながら大学院にも通い、修士を取得しているので、三島さんは本当にすごいです。

これからの三島さんに
期待されていることは
何でしょうか?

今後、認定資格取得に挑戦し、三島さん自身がキャリアを高めていくことももちろんですが、培った知識や技術を周りにも活かしてほしいと思っています。検査業務の改善、学生や後輩の指導、チーム医療など、三島さんがさらに活躍の幅を広げてくれることを期待しています。

三島さんにとって、
仲田さんってどんな人?
仲田さんは、視野が広く、いろいろな事柄に気がつく先輩です。ルーチン業務に加えて、主任の業務のバックアップや学会発表、委員会活動など、積極的に行動する姿を見ていると、私自身も学ぶことがとても多く、いつもお手本となる先輩です。
三島さんの後輩 永井さん
三島さんに対する
最初の印象は
どうでしたか?

誰とでも気さくに話ができる先輩で、入職初日で緊張していた私にも話しかけてくださり、大変うれしかった記憶があります。仕事の面でも、困惑していた私をいつも助けてくださり、業務はもちろん、合間のちょっとした作業でも一つひとつ丁寧に教えていただきました。

三島さんは
どんな先輩でしょうか?

一言で表すと、お姉ちゃんみたいな存在です。後輩の面倒見もよく、困ったことがあると私はよく三島さんに相談します。また、業務で細々とした作業も率先して行っている姿を見て、三島さんのように動けるようになりたいと思っています。

三島さんにとって、
永井さんってどんな人?
永井さんは、職場のみんながつい笑顔になるような魅力を持っています。例えば、業務が忙しく、雰囲気が暗くなりそうなときでも、いつも笑顔の永井さんのおかげで、みんなが「頑張ろう!」という雰囲気になり何度も助けられています。
※勤務歴などインタビュー内の情報は、2023年取材当時のものです。