大学病院の謎 第6回 内科や外科に第一、第二とついているのはなぜ?



大学病院の謎_01

起源については諸説ある

内科や外科に番号がついているのは大学病院だけではなく、総合病院でも見かけることがある。いわゆる「ナンバー診療科」である。

当院の先生方や事務職員に聞いてみたところ「日本の医学はすべてドイツからきたもの。だからこの事もしかり」とか、「東大をマネしたのでは」とか、「大学院の設置基準で必要だったから」など、バラバラな答えが返ってきた。どれもそれなりに当たっていると思われる…。

もともと内科学や外科学は、多くの領域に別れている。一人の教授がすべての領域の診療、そして教育を受け持つことは実質的に不可能だった。そこでもう一人の教授が配置されたり、細分化されたりして一や二、三という「ナンバー」が付されることになったのだ。

ただし、教授の専門分野が違っているとはいえ、内科・外科一般を扱っているのはどちらも同じ。そのため、例えば「第一内科」や「第二内科」の診療内容に重複があったという。

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