7月5日、3年目となる「とりだいフェス2026」が開催された。
当日は、3,000人以上の方が来場!
これまで同様、医療関係のコンテンツに加え、今年のテーマには『宇宙』が加わった。
来場者、スタッフ、ボランティアの方々の笑顔が病院内にあふれる1日。
本誌「シン・トリビート」でおなじみ、写真家・七咲友梨さんが、日本一の病院のお祭りを活写!

毎年、とりだいフェス実行委員会が掲げる目標は、「次のフェスが最高のフェス」。1月から病院の各部署、外部の協力者が集まって喧々諤々のミーティングを開始した。
開催日が7月5日に決まると「ん?この日、七夕近くない?」という誰かのささやきが。七夕といえば宇宙、宇宙といえば鳥取大学!(ちょっと強引⁉)そう、鳥取大学は宇宙研究に力を入れているのだ。そこで、メインテーマは「医療×宇宙」に決定。そんなとき、織姫さまと彦星さまのような運命的な出会いが訪れる。
「カニジルラジオ」に鳥取大学と連携している「amulapo(アミュラポ)」の田中克明代表取締役CEOが出演することになっていたのだ。amulapoは、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)などの最先端技術を用いた宇宙体験コンテンツを制作する、今注目の企業だ。「amulapoさん、フェスに協力してくれませんか」と声をかけると、「やりましょう!」とのお返事。
amulapoが運営する「バーチャル宇宙体験フェス」は関東や九州では開催実績があったものの、関西、そして中四国では初開催。山陰の子どもたちに宇宙を体験してもらいたいと、とりだいフェス初のクラウドファンディングにも挑戦した。
「宇宙といえば星が見たいよねー」と会議で話していると、鳥取県出身の奥谷秀平さんが、昨年から日野町にUターンしているとの情報が。奥谷さんは有名アーティストのライブや紅白歌合戦の映像を手がけた、気鋭の映像クリエイターだ。「2026年宇宙の旅」をテーマにした巨大映像(プロジェクションマッピング)を制作してもらうことになった。
「どこで上映する?」「屋内で一番広いところはどこ?」「そりゃ外来ホールだよね」ということで、病院に入ってすぐの外来ホールでの開催が決定。ところが、外来ホールは横や上から光が入る構造なので、暗くするために全館を消灯し、天井の窓も上から幕をかぶせて塞ぐことに。
医療コンテンツもパワーアップ。毎年大好評の手術ロボット見学ツアーでは、とりだい病院が誇る3機種(ダビンチ、ヒノトリ、ヒューゴ)が一堂に会する豪華なラインナップを揃えた。本物の医療器具に触れられる職業体験企画「とりザニア」では、診察室で記念撮影ができる「診察室スタジオ」を新たに設置。さらに、ニュースでも報じられた栄養部と「味屋」がタッグを組んで開発した「減塩ラーメン」の試食、セラピードッグ(むっちゃ可愛い!)の参加や地域企業による健康促進企画、そしてキッチンカーが大集合。楽しいコンテンツをこれでもかと詰め込んだ。
そしてフェス当日。開場に先立ち、本誌の連載でもおなじみの鳥取大学広報アンバサダー・川口和久さんへの「一日病院長」委嘱式が行われ、華やかにフェスが幕を開けた。
急きょ開催が決まった元プロサッカー選手・長谷川アーリアジャスールさんによるミニサッカー教室は大盛況。いつもは静かに診察を待つはずの待合エリアで、子どもたちが元気よくボールを蹴る。普段なら「静かにしなさい」と注意されてしまう場所だが、今日だけは特別だ。
屋外では、地震体験車『ぐらっと君』やドクターカーに行列ができ、ゲストハウス棟にもたくさんの笑顔があふれる。VR技術を用いた「バーチャル宇宙飛行士選抜試験」のブースで、子どもたちに混ざって、一日病院長の川口さんと武中篤病院長が少年のようにはしゃいでいたのは、ここだけの秘密である。
この日本一(当社比)の国立病院内でのフェスは来年も開催予定。どうぞ楽しみにしていてくださいね。