私は米子出身でこの地域が大好き。看護を通じて地域に貢献したいという思いから、とりだい病院に入職しました。
現在は病棟8階Bの副看護師長を務めています。副看護師長になるまでは、患者さんと直接関わることが看護師としてのやりがいだと感じていました。しかし、「ティーチングナース」として新人看護師の教育に携わったときに、一人ひとりの成長を支え、引き出していくことの楽しさと難しさを経験しました。自分が関わった看護師たちがいきいきと働き出すことが、患者さんへの質の高いケアや、より良い看護の提供につながっていく。その好循環を目の当たりにしたことが大きな転機となり、看護管理者を志すようになりました。
とりだい病院の病院再整備計画という転換期に大切なのは「変化に柔軟であること」であると考えます。新病院では建物も設備もシステムも大きく変わります。新しい病院に期待も膨らみますが、その変化にスタッフ全員が適応していけるか。場所や動線が変われば戸惑いも生まれ、新しいシステムを使いこなせるようになるまでには時間も必要です。一人ひとりの理解度を確認しながら支えていくことが重要で、困っている人がいれば話を聞き、その人に合った方法でアドバイスをしたり、必要な情報を届けたりする。私は、そうした丁寧なサポートを積み重ねて、不安を安心、未来への期待と変え、新病院への移行を乗り越えていけるよう支えていきたい。
今後はAIやDXの進展によって、医療はさらに効率化・高度化していくでしょう。実際に病院では、患者さんのデータをリアルタイムで解析して重症度を見分けるシステムや、血圧・体温などの測定結果を電子カルテへ自動連携する仕組み、AIによる議事録作成など、さまざまなデジタル技術の活用が始まっています。
こうした技術によって業務の負担が軽減されれば、その分、看護師は患者さんに寄り添う時間を増やすことができます。患者さんの話をじっくり聞くこと、手に触れて不安な気持ちに寄り添うこと、入浴や洗髪など心地よさを感じていただけるケアを行うこと――そうした「人にしかできない看護」をこれまで以上にやっていきたい。また業務の効率化によって時間どおりに仕事が終えられるようになれば、看護師自身にもゆとりが生まれます。心身が健康な状態であれば、いきいきと看護の力を発揮できる。
AIは看護師に代わる存在ではなく、看護師を支える存在。だからこそ新しい技術を流行に流されるままに取り入れるのではなく、本当に患者さんとスタッフのためになるものを見極めていかなければなりません。そうした試行錯誤や調整に関わりながら、新病院に向けた基盤づくりに取り組み、とリだい病院がこれからも永く地域に愛されるよう、自分の役割を果たしていきたいです。
看護部 病棟8階B 副看護師長
岡 優樹
2011 年鳥取大学医学部保健学科看護学専攻卒業後、とりだい病院に入職。
2023 年より副看護師長。2025 年、看護協会主催の「認定看護管理者教育課程セカンドレベル」修了。また、日々実践している看護をエビデンスに基づいて検証・再評価し、より質の高い科学的な看護実践につなげたいという思いから、「身体拘束に関する看護研究」に取り組んでいる。