医療とエンタメの最強コラボ!
「とりだいフェス」が今年もパワーアップして帰ってきた。
今回は前夜祭に花火大会をドッキング!
夏の夜空を彩る花火から始まり、大人気のキッズディスコやとりザニア、
さらにキッチンカーやお祭り屋台まで–
真夏の2日間を駆けぬけた「とりだいフェス2025」の盛り上がりを、
写真家・奧田真也さんによる写真で振り返ります‼︎

とりだい病院を愛する有志たちで構成する「とりだいフェス実行委員会」が動き出したのは今年3月。開催日は、武中篤病院長からの「とりだい病院花火大会とセットにしてはどうやろ」の提案で7月21日に決定。
とりだい病院花火大会は、米子の方々はご存じの通り、夏休みを病院で過ごさなくてはならない小児病棟の子どもたちに楽しんでもらいたいと、2022年の夏から始まったイベントである。
真夏日の中での開催は大丈夫なのかと懸念の声も出たが、高度救命救急センターの協力を得て、安全安心にやっていこうと前向きに進めるのが、実行委員会のいいところ。
今年のコンテンツはどうするか。昨年、中庭で病院長まで踊り出すほどの盛り上がりを見せたDJダイノジの「キッズディスコ」、女性診療科講師の小松宏彰さんの実弟で音楽パフォーマーの「こまつ」さんのライブ、医療者体験〝とりザニア〟、ロボット手術マシンツアーは継続。
今年からガイナーレ鳥取クラブアンバサダーに就任した長谷川 アーリア ジャスールさんのトークライブ案も出る。「アーリアさんのスケジュールを押さえろ」と田崎健太カニジル編集長がその場でアーリアさんにLINEを入れる。
今年の実行委員会を引っ張ったのが、医学部統合生理学分野の檜山武史教授。カニジルラジオのリスナーならばご存じの通り、「本田美奈子.愛」に溢れた先生です。檜山さんから、「大々的に“本田美奈子.展”をやりたい」と提案。こうしたイベントで大切なのは何より情熱。暴走機関車(失礼‼)を止めるメンバーは誰もいません。さらに檜山さんからは、地元のお母さんたちが運営する「マママルシェ」や、病院近くの宇氣河口神社「七夕祭り」に出店してもらってはどうかというアイディアも。
会議をまとめるのは、今年から実行委員長になった、皮膚科の吉田〝ワニ〟雄一教授(なぜワニなのかは、カニジルラジオの77杯目を聞いてください!)。
実行委員会は毎月開催され、進捗状況、問題点などを洗い出していく。会議を重ねるうちに、今年のテーマは「夏祭りだよ!全員集合!」となった。
懸案の熱中症対策については、上田敬博教授が率いる高度救命救急センターの全面協力で乗り切ることに。さらに上田さんの等身大パネル設置、高度救命救急センターの日々の奮闘を身近に感じてほしいとドクターカー展示も決定。
実行委員会のエンジンとも言える存在は、看護部。
とりだい病院の看護部のみなさんは明るくて働き者!! イベントを開くとなると様々な障壁が出てきます。それを前向きに解決。
忘れてはならない縁の下の力持ちは、患者サービスの橋本泰典係長。汗をふきふき、病院の中を動きまわって、関係各所の調整などに奔走。そして、何より、運営を手伝ってくださるボランティアの方々。今回は約70人のボランティアの方に協力いただきました。本誌アートディレクターの三村 漢さんデザインのお揃いのTシャツが団結の証。
会場設営はフェスの3日前の18日からスタート。イスや机を移動し、ステージやブルーシート、パネルやポスターを設置。20日の夜は予定通り、500発の花火が打ち上がる。通常の花火大会よりも本当に距離が近いんです。なかなかできない経験にあちこちから歓声が上がる。
そしてフェス当日―。
開場前から行列ができる。実行委員やボランティアは対応に追われ大忙し。来場者は約2700人。みなさんの笑顔を見ると、疲れがふっとびますねと、実行委員会の面々は満面の笑み。
来年もとりだいフェスで全員集合!

奥田真也(おくだ しんや)
1980年、兵庫県姫路市生まれ。大阪藝術大学写真学科卒業後、ウェディング写真、広告写真を中心に活動。特に女性の優しさを引き出すことに定評がある。大阪を中心に活動中。今回は「カニジル」初登場。