8. 重症薬疹

8. 重症薬疹

 これだけ広範な疾患に多種類の薬剤が使われている現実を考えると、不幸ではあるけれど薬疹の発症は避けて通れない問題です。薬疹は、あらゆる皮膚疾患を模倣して出現すると言われ、皮膚病理組織検査をはじめ皮膚科専門医による検査・診断に頼らざるを得ません。早期に診断をつけないと、進行して手遅れになる病型もあります。
 このように病理組織診断を含む適確な診断を行った後、原則として副腎皮質ステロイド内服療法を行います。重症型ではステロイドパルス療法も可能です。大量γグロブリン療法を行うこともあります。

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