医療情報部の取り組み
医療情報部は、2002年から電子カルテシステムを稼働させ、多くの診療システムを導入・運用してきました。また、各医療機関に蓄積された診療データを医療者同士で共有するための地域医療連携システム「おしどりネット」や、患者さん向けのスマートフォンを活用した診療案内・呼出アプリ「とりりんりん」といった情報基盤を構築しています。これらのシステムは、ヘルスデータを継続的に収集・保管することを実現します。それらのデータを研究者が評価・分析することによって、新しいエビデンスの発見や人工知能の開発が実現できます。新しい知見は、医師の診断材料となるだけでなく、モバイル端末を通して生活習慣病の予防や、個々の患者さんの状態にあわせた専門的医療として提供されます。このような医療情報のデータ活用サイクルを進めるためには、医療と情報処理技術、社会制度の理解に加えて、患者さんや医療者の視点に立ったインターフェースの設計開発と、診療データを分析する医療者の知識と経験が重要となります。我々の部門は、歴史も浅く小規模な研究室ですが、リアルワールドデータの活用を目的として、共に研究活動を進めていただける人材を専門領域を問わず募集しています。
医療情報部のスタッフ
部長・准教授 寺本 圭
研究分野:医療情報学、情報工学、薬剤疫学研究、モバイルヘルス
所属学会:医療情報学会・医療マネジメント学会、他
副部長・特任助教(募集予定)
情報担当師長 1名
事務・技術職員 6名(医療情報技師2名・診療情報管理士3名)
システムエンジニア 4名(医療情報技師3名・企業より出向)
医療情報部の業務紹介
病院情報システム・地域連携システムの企画・開発・運営・管理
病院情報システム・医療情報学に関連する研究
業務・研究にかんする臨床データの抽出・提供
医事算定データの分析