平成28年度

肝炎セミナーin広島・HBV Forum 2017- New Horizon For Today and Tomorrow-

 

鳥取県肝疾患相談センターの的野智光助教と岡野淳一センター長が、年度を挟んで2つの製薬メーカー主催のHCVHBV関連講演に出席しました。まず2017331日(金)19:3020:30にリーガロイヤルホテル広島で肝炎セミナーin広島(ブリストル・マイヤーズ(株)主催)が開催され、国家公務員共済組合連合会虎の門病院分院長 熊田博光先生の「新たなC型肝炎治療の挑戦~DAA治療不応・再燃症例に対する治療の選択~」を拝聴しました。熊田博光先生はHCV治療における長年のオピニオンリーダーであり、毎回新たな知見を加えたお話しをされますので、地元での診療や情報提供に大変参考となります。High volume centerである虎の門病院でさえ治療対象となるHCV患者数が減少していることが分かり、いよいよHCV治療は最終局面を迎えたとの印象を強く受けました。
翌日は広島市から品川駅まで新幹線で移動し、201741日(土)15:0018:00にザ・プリンスパークタワー東京で開催されたHBV Forum 2017- New Horizon For Today and Tomorrow-(ギリアド・サイエンシズ(株)主催)に出席しました。第1部では、国立感染症研究所副所長 脇田隆字先生の「B型肝炎治療における創薬研究の現状と展望」、信州大学医学部内科学第二講座教授 田中榮司先生の「B型肝炎ウイルス療法の現状と課題」、The Chinese University of Hong KongHenry Lik Yuen Chan教授の「Challenges of hepatitis B treatment in Asia」(同時通訳付)、第2部では新規HBV治療薬であるベムリディ錠(テノホビル アラフェナミドフマル酸、TAF)の最新知見に関して3名の先生方から講演がありました。今後、HBVエントリー阻害薬が実用化されcccDNAの根治を目指した治療の登場が待たれます。
追記:東京は最高気温7℃と曇って肌寒く、桜見物を兼ねてとはいきませんでした。

HBV Forum 2017- New Horizon For Today and Tomorrow-01