平成28年度

「鳥取県における肝細胞癌サーベイランスの実態」研究調査に関する平成28年度第2回会合(米子市)

 

201731日(水)19時より、米子ワシントンホテルプラザにおいて、「鳥取県における肝細胞癌サーベイランスの実態」研究調査に関する平成28年度第2回会合を開催し、鳥取県肝疾患専門医療機関所属の医師を中心にお集まりいただき、当センター助教の的野智光医師が、「肝炎ウイルス陽性者の掘り起こし」と題した講演を行いました。肝炎ウイルス陽性者の掘り起こしの大きな切り口として、1.自治体、2.病院、3.職域での肝炎ウイルス検査の3つがあり、その実情と今後の課題の説明、鳥取県肝疾患相談センターを中心とした取り組みとして、市民公開講座の開催、保健師との連携やけんぽ協会との連携を進めていること、院内電子カルテの自動アラートシステムを用いた肝炎ウイルス陽性者の掘り起こしと受診勧奨を行っており、成果を上げていることなどの報告がありました。講演後には、会場の先生方からも活発なご発言をいただき、各施設の院内肝炎ウイルス陽性者への対応法の実態、HBV再活性化対策のシステム化をどうするか、熱心な保健師の存在が肝炎ウイルス陽性者の受診率向上に重要であること、鳥取県肝臓がん検診精密検査登録医療機関の質の担保の問題などが取り上げられました。今後は、保健師などの医師以外の職種の方々の意見も伺えるような会合の場を設けていく予定です。

2017年3月1日平成28年度弟2回サーベイランスの会01