鳥取県肝炎対策協議会、肝臓がん対策専門委員会、肝臓がん検診従事者講習会及び症例研究会
2017年2月25日(土)午後、鳥取市の東部医師会館で開催された、鳥取県肝炎対策協議会、肝臓がん対策専門委員会、肝臓がん検診従事者講習会及び症例研究会に的野智光助教と岡野が出席しました。前半の会合では主に、肝炎ウイルス検査の精検受診率が昨今60%前後で改善がないため、向上させるための方策をどうすべきか、肝臓がん検診精密検査医療機関の制度管理の問題などが議論されましたが、難題も多く結論には至らない点もありました。後半の講習会では、鳥取赤十字病院第4内科部長の満田朱理先生から、「慢性C型肝炎の治療がインターフェロン(IFN)フリー直接作用型抗ウイルス薬(DAAs)治療の時代になって~今後の肝細胞癌(HCC)診療とは~」と題した講演があり、HCC撲滅に向けたC型肝炎ウイルス(HCV)に対するDAAs治療の重要性や具体的な各DAAs治療の特徴、HCC治療後のDAAs治療などをお話しになりました。最後の症例検討では、鳥取赤十字病院の三村憲一先生、鳥取県立厚生病院の永原天和先生、山陰労災病院の西向栄治先生から進行HCC、DAAs後HCC、非B非C型(NBNC) HCC症例の報告があり、多様な角度からの早期HCC診断対策が必要なことや、NBNC HCCの高危険群同定の必要性を改めて感じました。