鳥取県肝炎医療従事者研修会
2017年1月21日(土)午後、鳥取県主催の鳥取県肝炎医療従事者研修会がエキパル倉吉多目的ホール(鳥取県倉吉市)で開催され、医師以外の医療従事者や行政従事者を中心に約30名の参加がありました。鳥取県福祉保健部健康医療局健康政策課がん・生活習慣病対策室室長の村上健一さんの挨拶に続き、鳥取県立厚生病院消化器内科部長の永原天和医師が肝細胞癌、鳥取県肝疾患相談センター助教の的野智光医師が肝炎ウイルス、鳥取大学医学部附属病院の川田彩加看護師と若桜町保健センターの福田 静主任保健師が肝炎医療コーディネーターの経験を講演されました。以下に内容を要約します。最後の総合討論では鳥取県肝疾患相談センターの岡野が司会をさせていただき、参加者から当日文書で寄せられた多くのご質問に対して4名の演者の方々からご回答をいただき、より理解を深めました。
<プログラムと内容要約>
1.13時00分~13時05分 開会式
2.13時05分~14時05分 肝細胞癌について
鳥取県立厚生病院消化器内科医長 永原天和先生
肝細胞癌の成因・罹患率・死亡率の現況、肝硬変の基盤病変、肝硬変の合併症(黄疸・腹水・肝性脳症・食道静脈瘤)、肝細胞癌のサーベイランスの鉄則と逸脱理由、肝細胞癌の診断・治療法、肝炎治療後の肝発癌への留意など
3.14時05分~15時05分 肝炎ウイルスについて
鳥取大学医学部附属病院第二内科助教 的野智光先生
肝細胞癌の予後、B型・C型肝炎ウイルスの疫学・感染経路・偏見・検査・治療、肝炎ウイルス検査の受診方法、精検受診率、肝炎定期検査費用助成、鳥取県肝疾患相談センターの役割や取組、肝炎ウイルス陽性電子アラートシステム、肝臓専門医受診の勧めなど
(休憩)
4.15時25分~15時40分 肝炎コーディネーターとしての経験
鳥取大学医学部附属病院消化器内科看護師 川田彩加さん
コーディネーターになったきっかけ、当院の問題点、肝疾患勉強会の取組など
5.15時40分~15時55分 若桜町の肝炎対策
若桜町保健センター主任保健師 福田 静さん
若桜町の肝臓癌死亡率・肝炎ウイルス陽性率、肝臓病検診、肝炎ウイルス陽性者のみを対象とした肝臓病教室、肝炎ウイルス陽性者フォローアップ事業、対策の成果と今後の課題など
6.15時55分~16時40分 総合討論
7.16時40分~閉会式