センター紹介

ごあいさつ

センター長挨拶

鳥取県地域医療支援センター長の武中です。令和5年4月から鳥取大学医学部附属病院長を拝命いたしまして、当センター長を兼務しております。
鳥取県地域医療支援センターは2013(平成25)年1月に医師確保対策を総合的に推進するために鳥取大学及び鳥取県に設置され、県内医療機関、関係団体、市町村等と連携しながら活動しています。
具体的には、地域における医療ニーズ及び医療提供体制の実態の把握・分析、地域医療を担う医師のキャリア形成支援や相談への対応、医師不足病院の支援、県内の医療状況や医師のキャリア形成に関する情報発信、地域医療機関との協力関係の構築などです。
中でも、キャリア形成支援に関しては、キャリアコーディネーターとして専任の医師も配置しており、医師のキャリア形成に関して具体的なアドバイスを行える体制を整えています。
また、令和4年度からの体制強化に伴い、一層の情報発信を行うとともに、地域医療を担う医師や医学生等の交流機会を設ける取り組みにも力を入れているところです。
今後も鳥取県内の地域医療の充実・発展のために取り組んでまいりますので、皆様のご支援、御協力を引き続きよろしくお願い申し上げます。

センター長あいさつ(武中病院長)鳥取県地域医療支援センター長
(鳥取大学医学部附属病院 病院長)

 武中 篤(たけなか あつし)

副センター長 挨拶

令和6年4月から鳥取県福祉保健部健康医療局長に就任し、鳥取県地域医療支援センター副センター長を兼務しております荒金です。
我が国においては、いわゆる「団塊の世代」の全ての方が2025年には75歳以上となり国民の5人に一人が後期高齢者となる超高齢化社会を迎える中、鳥取県では、老年人口33.5%(令和5年10月1日現在)、75歳以上が18.3%(同)と全国よりも高齢化率の高い状況が続くと考えられます。
さらに、少子化も急速に進んでおり、労働力人口の減少による様々な分野での人手不足、地域のコミュニティーの衰退などの課題が出てきており、医療分野においても同様に問題となっています。
こうした中、県民の皆さまが医療や介護が必要な状態になられたとしても、出来る限り住み慣れた地域で安心して暮らしていただくためには、地域の医療を支えていく医療人材を確保し、地域における医療提供体制を整備していくことが重要となるところです。
鳥取県地域医療支援センターは、地域医療に従事する県内医師の確保と医師のキャリア形成の支援を行うため、平成25年から鳥取大学と鳥取県が連携し、設置・運営しています。
医師の働き方改革、女性医師の増加など、医療や医師を取り巻く環境が変化する中、関係者の皆様の御協力の下、地域医療の維持と更なる発展のため取り組んでいきますので、どうぞよろしくお願いします。

副センター長あいさつ(荒金局長)
鳥取県地域医療支援センター 副センター長
(鳥取県福祉保健部健康医療局長)

荒金 美斗(あらかね みと)

専任医師 挨拶

私は、本学医学部教授を2015年3月に定年退職し、同年4月から2022年3月まで7年間、当センターの特命教授として勤務してきました。そして、2022年4月からは鳥取県特別職非常勤職員(専任医師)として勤務しております。主な業務は、鳥取県の医師不足状況の把握と地域医療に貢献する若手医師のキャリア形成支援です。
2018年度から新専門医制度が開始されたので、臨床研修2年目の研修医は、9月頃にはどの領域の専門医を取得するか、そしてどの基幹施設のプログラムを志望するか決めて応募することになります。今後、卒後臨床研修センターと連携しながら新専門医制度に関する情報発信をしていきたいと考えております。
鳥取県の医師確保奨学金制度は5種類あり、貸付対象者、奨学金の額、返還免除の要件等が制度によって異なりますので、制度に関心がある方は、詳しい資料をご覧ください。奨学金を受給している学生や医師は、今後、いずれかの専門医を取得しながら、鳥取県の地域医療に貢献し、奨学金返還免除要件を達成していただきたいと考えています。
また、鳥取県においても2次医療圏ごとに2025年における必要病床数が算出され、すでに2016年に「鳥取県地域医療構想」が策定されております。今後、この病床数を参考にしながら、地域医療の体制について議論されていくものと思われます。地域での保健・医療・福祉の動向にも注意を払いながら、各自の将来の医師像を考えていただきたいと思っています。
当センターはできるだけ医師の皆さんの希望に添ってキャリア形成ができるよう支援したいと考えております。何か相談がある場合には、気軽にご連絡ください。

鳥取県地域医療支援センター
専任医師(キャリアコーディネーター)

福本 宗嗣(ふくもと そうじ)

特命助教 挨拶

鳥取大学医学部地域医療学講座助教職を経て、2022年度から当センターの特命助教に着任しました。私は、2008年に自治医科大学を卒業後、県派遣医師として約10年間鳥取県の地域医療に従事しました。医療を通して地域住民の皆さんや勤務先の職員の皆さんに温かく、時には厳しく接してもらい、“地域で育ててもらった”と感じています。
私の抱く医師像の原点は、“地元の診療所のお医者さん”だったので、派遣勤務修了とほぼ同時に家庭医療専門医(日本プライマリ・ケア連合学会が創設)を取得しました。家庭医療専門医は、現在19番目の基本領域別診療科とされている総合診療専門医の前身です。総合診療専門医の専門性は、「その人や地域をまるごと診る」ことです。地域医療で培った視点を、鳥取県の医療状況の把握や若手医師の先生のキャリア形成サポートに活かせればと思っています。
プライベートでは、2度の妊娠・出産を経験しながら、自分自身のキャリアについて悩み試行錯誤してきました。現在は、仕事の課題は家庭に、家庭の課題は仕事に活かし総じて人間力を高めていけると考えており、ワークライフインテグレーション(仕事と家庭の統合)を模索し続けることを人生テーマとしています。
育てていただいたふるさと鳥取県の医療人材育成の一助となれるよう、微力ながら尽力していきます。どうぞよろしくお願いいたします。

紙本助教写真

鳥取県地域医療支援センター
特命助教(キャリアコーディネーター)

紙本 美菜子(かみもと みなこ)