教授挨拶

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教授挨拶

私たちの教室が目指すもの

鳥取大学医学部感覚運動医学講座耳鼻咽喉・頭頚部外科学分野教授  竹内 裕美

私たちの教室は,平成27年に開講70周年を迎えることが出来ました。1946年に鳥取大学医学部の前身である米子医学専門学校の教授に林 昇先生が就任されたのが教室の始まりです。その後,佐々木 寛先生,生駒尚秋先生,北野博也先生が教室を主宰され,平成27年7月から私が第5代教授として教室を引き継いでいます。

優秀な臨床医が揃う教室

教室の最大の特徴は,頭頸部外科領域,鼻科学領域,耳科学領域をはじめ,全ての領域でレベルの高い診療を行っていることです。これは,歴代の教授が臨床医の育成に重点を置いた結果であり,特に北野前教授は,診療体制と研修体制の改革に取り組み,診療レベルは飛躍的に向上しました。現在の診療レベルは他のどの大学にも負けないと自負しています。教室の伝統を守り,優秀な臨床医を育て,良質の医療を提供することが私の使命と考えています。

適材適所に配置した個性豊かな教室員

「教室の雰囲気が明るく,教室員が生き生きと笑顔で仕事をしている。」と学生や他科の先生方から言われますし,私もそのように感じます。その理由を考えた場合,大きな一つの理由は,教室員一人一人の多様性・個性を認めていることだと思います。20年前は同じ考えを持ち一つの目標に向かって教室一丸で努力することが求められました。しかし,現在では,そのようなことは不可能ですし,それでは教室を発展させることは出来ません。向上心だけは持つ必要がありますが,その他のことについては,人としての道を外れなければ容認するのが私の方針です。個性の異なる教室員を適材適所に配置して,全体として教室をレベルアップさせていきたいと思います。

われわれの医局が目指すもの

現在,関連病院を合わせると教室員は60人以上になりました。他大学の出身者も数多くいますが,出身大学に関係なく,皆,協調して診療,研究に励んでいます。研究や留学,研修などの教育の機会は,教室員全員が平等に与えられるべきと考えます。鳥取大学以外の出身でも耳鼻咽喉・頭頸部外科に興味がある方には広く門戸を開いていますので,卒前の見学など気軽にお越し下さい。
山陰地方は,日本の中では交通の便も悪く人口も少ない地方ですが,視野を少し広げれば,中国,ロシア,韓国に対面する地の利があります。国内だけではなく世界に向けて教室の発信力を高めなければなりません。皆さまの今まで以上の御指導と御鞭撻を教室に賜りますよう何卒宜しくお願い申し上げます。