我々が扱う内分泌代謝疾患は、ホルモンを作る全身のあらゆる臓器に生じうる疾患です。個々のホルモン異常によりもたらされる症状は様々で、また医療技術の発展により自覚症状を呈さない軽微な検査異常が発見されたり、他疾患の治療中に偶然内分泌疾患に出会う機会が増えてきました。また社会情勢を反映し、少子高齢化に伴い周産期に関わる内分泌異常、メタボリックシンドローム、加齢に伴う変化なども大きな課題です。
当科は鳥取県内唯一の日本内分泌学会、日本糖尿病学会、日本甲状腺学会の三学会全ての専門教育施設として、内分泌代謝疾患を有する患者様がこの地域で安心して生活していただけるよう、最新のエビデンスに基づく診療を心がけています。また、内分泌代謝疾患をお持ちの患者様が、当院での治療を安心して受けられるように診療支援を積極的に行っています。
診療実績:(2010年度) | |
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初診患者数 | 246例 |
入院患者総数 | 207例 |
バセドウ病眼症治療 | 8例 |
バセドウ病放射性ヨード内用療法 | 4例 |
副腎疾患、褐色細胞腫入院症例 | 15例 |
下垂体疾患入院症例 | 3例 |
その他(内分泌救急、電解質異常等) | 13例 |
甲状腺超音波検査件数 | 301例 |
甲状腺穿刺吸引細胞診 | 77例 |
糖尿病教育入院 | 111例 |
在宅自己注射指導管理 | 2240件 |
インスリンポンプ | 2例 |
持続血糖モニタリングシステム | 13例 |
グルコースクランプ試験 | 13例 |
フットケア | 279件 |
糖尿病在宅療養指導 | 100件 |