小児外科 概要
小児外科 概要
小児外科について
診療内容
小児における消化管外科的疾患、呼吸器外科的疾患。泌尿器外科的疾患の外科的治療を行いますが、新生児の治療に関してはNICUに入院していただき、NICUスタッフと共同で治療を行います。
新生児以外の小児は小児専門病棟に入院していただきますので、合併疾患を持っておられる小児の手術に際しては小児科、脳神経小児科、その他の関連診療科と共同診療を行う事が出来ます。
対象疾患
新生児（生後4週以内）
食道閉鎖症、十二指腸閉鎖、輪状膵、腸閉鎖、腸回転、異常症、鎖肛、胎便性腹膜炎、壊死性腸炎、臍帯ヘルニア・腹壁破裂、肥厚、性幽門狭窄症、ヒルシュスプルング病、肺嚢胞性疾患（肺分画症、CCAM、気管支嚢胞など）、横隔膜ヘルニア、仙尾部奇形腫、神経芽腫、など
乳時期（1歳未満）
胆道閉鎖症、腸重積腸、鼠径ヘルニア、停留精巣、尿道下裂、膀胱尿管逆流症、水腎症、真性包茎など
幼時期（6歳未満）
鼠径ヘルニア、先天性胆道拡張症、悪性腫瘍、膀胱尿管逆流症、水腎症など
学童期以後（6歳以上）
急性虫垂炎、悪性腫瘍など
専門分野
小児における外科的疾患全般の治療を行いますが、特に消化管疾患、呼吸器疾患。泌尿器疾患の外科的治療を行っています。
診療科の特色
診療科長
大谷 眞二
「小児外科」とは聞き慣れない診療科名かもしれませんが、大人に内科と外科があるように、小児にも内科と外科があるのです。小児外科は、産まれて数分～数時間の赤ちゃんから15才（中学生）までの子どもの手術をする診療科です。病気も大人と違って子ども特有の病気が多く、とくに救命のための緊急手術が必要な場合が多いのも特徴のひとつです。従って、小児の病気に詳しい専門の外科医でないとちゃんとした手術は行えません。呼吸が出来ない、ミルクを飲めない、うんちが出せないなどの生きていく上での機能障害をもって産まれた赤ちゃんを手術で治します。また、腸が破れてたり腐って腹膜炎になっているなど緊急手術が必要な病気にも速やかに対処します。乳児や小中学生には、胆道閉鎖症、鼡径ヘルニア、腸重積、急性虫垂炎、さらには小児ガンと言われる悪性腫瘍など、多くの手術を行います。 毎週月曜日に小児外科外来をしていますが、外来で「手術が必要です」と言うと、お母さん、あるいはおじいちゃん、おばあちゃんが「かわいそうに・・」と言われます。そうではなくて、必要な手術が受けられない子どもさんの方がかわいそうなのですよ。 |
特徴的な医療機器等
- 化管造影（食道・胃造影、注腸造影など）
- 内視鏡検査（胃・食道ファイバー、大腸ファイバー）
- 超音波検査など
診療実績
| 手術実績：（2013年） | |
|---|---|
| 頸部疾患 | ２件 |
| 呼吸器疾患 | ２件 |
| 食道疾患 | ３件 |
| 胃・十二指腸疾患 | ５件 |
| 胆道疾患 | ２件 |
| 小腸・結腸疾患 | ９件 |
| 直腸・肛門疾患 | ３件 |
| 腹壁・後腹膜疾患 | ４件 |
| 脾疾患 | １件 |
| 尿路・生殖器系疾患 | ２５件 |
| ヘルニア | ３３件 |
| その他 | ３５件 |
| 総計 | １２４件 |
外来案内
- 当科は、主に消化器疾患（食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肝臓、胆嚢、胆道、膵臓）・小児疾患を取り扱い、一般外科、腫瘍外科、小児外科を専門としております。
- 当科の新患外来日は消化器外科：月、水、金曜日、小児外科：月曜日となっておりますが、急患に関してはこの限りではありません。下記連絡先まで直接お電話にてお問い合わせ下さい。
- 当院は特定機能病院として、他の病院や診療所からご紹介される患者さんを主体に診療しております。できる限り紹介状をご持参して受診していただきますようお願いいたします。
- また、消化器外科、消化器癌に関するセカンドオピニオン外来も月、水、金の新患日に受け付けておりますので、お気軽に御相談ください。
診察日
外来（新患、再来とも）
- 月曜日（担当：大谷）
- 金曜日（担当：高野）
※急患については365日24時間受け付けます。
医師紹介
