肝臓疾患

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肝臓疾患

(1)ウイルス性慢性肝炎・肝硬変

 B型及びC型肝炎ウイルスによる慢性肝疾患は高率に肝硬変、肝癌に至ることから、早期に治療が必要です。近年、肝炎ウイルスに対する抗ウイルス療法は年々進歩しており 、B型に対しては、バラクルード、ラミブジン、アデホビルなどの抗ウイルス薬、C型に対してはペグインターフェロンとリバビリンを、慢性肝炎だけでなく、肝硬変に対して も投与し、肝硬変、慢性肝炎の改善、発癌抑制を積極的に行っています。C型に対してはペグインターフェロンとリバビリンを、慢性肝炎だけでなく、肝硬変に対しても投与し、肝硬変、慢性肝炎の改善、発癌抑制を積極的に行っています。さらに、2014年9月よりインターフェロンを必要としない新しい抗ウイルス療法が可能となります。副作用も少なく、ウイルス消失率は90%以上とより確実になります。

(2)肝癌

 肝癌はウイルス性肝疾患の最終段階として起こっている疾患であるため、ウイルス陽性者に対する定期検査によって早期発見、早期治療を進めています。早期発見すること により、ラジオ波焼灼療法を中心とした負担の軽い方法でも手術と変わらない良好な成績を得ています。さらに、外科、放射線科とのカンファレンスによって患者様にもっと も良い治療法の選択を行っています。また、進行した肝癌に対しても動脈塞栓術や、動注化学療法によって良好な治療成績が期待できます。分子標的薬も適切に行っています。

(3)急性肝炎・劇症肝炎

 急性肝炎の原因としてウイルスはもとより、近年問題となっている健康食品を含めた薬物、アルコールも重要です。重症あるいは劇症肝炎に対しては血漿交換や、外科と連携して肝移植を含めた治療を行っています。

(4)メタボリックシンドロームとしての肝疾患

 近年増加している脂肪肝炎、脂肪肝の診断・治療を行っています。脂肪肝炎はまだ、一般にはその重大性が認識されておらず、今後ますます増加すると考えられます。

(5)難治性肝疾患

 原発性胆汁性肝硬変や自己免疫性肝炎などの難治性肝疾患の診断・治療を行っています。