新手術室の紹介~心と体にやさしい手術室~
鳥取大学医学部附属病院では、時代のニーズに応じた「人にやさしい先端的医療」を取り入れ、高度な医療を安心して受けられる病院としての責務を果たせるよう、最先端医療に対応した新しい施設環境の改善を目指した取り組みを続けています。
平成24年には、ロボット支援手術やハイブリット手術といった最先端医療を含め、進化する手術技術や環境に柔軟に対応した新しいコンセプトの手術室を3室増室しました。
これらの手術室では、最先端医療で患者さんを治療するだけでなく、患者さんが安らぎを感じ、緊張感を和らげて手術室に入室していただけるような工夫を凝らしました。また、各手術室に鳥取県の自然のすばらしさを取り入れ、今までの手術室のイメージを一新した手術室となっています。
エントランス~前室
安らぎを感じて、緊張感を和らげて手術室に入室していただくためにホテルのエントランスをイメージしました。
- 木目調の壁
- 間接照明
- 採光性を最大限活かした窓を設置しました。
- 窓からは中海の景色を一望できます。
第15手術室
国内最大級のロボット支援手術専用室
- 内装は日本海をイメージしたブルー
- 見学室を併設したロボット支援手術専用室(国内初)
- 面積 98㎡(国内最大級)
- シーリングシステムに組み込んだ4枚の32型3D対応モニター
- 3D対応70インチの壁掛けモニター(2枚)
- 85インチのワイドスクリーン(オーダーメード)
- 大規模災害時には2列同時手術も可能
- 入室時大きな窓は、シアターとなり、癒しを感じる映像をみながらリラックスして入室できます。
第16手術室
米子市のシンボル「大山」や心和らぐ「レンゲ草」をイメージしています。
- 内視鏡外科手術及ロボット手術対応手術室
- 内装は大山をイメージしてグリーン
- 大山やレンゲ草のアートパネルを360°壁面の上部に展開
- 面積 83㎡
- シーリングシステムに組み込んだ4枚の32型モニター
- 3D対応60インチの壁掛けモニター(2枚)
第17手術室
ハイブリッド手術室(平成26年7月から)
- 高性能な血管レントゲン装置と手術台を統合した手術室
- 内科的治療のカテーテル治療と外科手術を同時に行うことが可能
- 内装は鳥取砂丘をイメージしたイエロー
- 面積 手術室50㎡、操作室13㎡、機械室11㎡
- 透視・撮影画像、ナビゲーション画像、心電図・血圧等の心臓生理情報、MRI、CT画像等の手術に必要な情報を16チャンネル表示可能な56型大マルチモニター
- CTライク画像撮影が可能な高速回転撮影装置及び3次元再構成装置内蔵で3次元再構成画像を透視画像に重ね合わせたリアルタイムの3次元ナビゲーションが可能
- 3D経食道心臓エコーの画像と透視画像に重ね合わせたリアルタイムの3次元ナビゲーションによる手技支援システム内蔵
- 手術台を中心に手術室での大幅な移動域を確保したうえで撮影装置が自在に動き、手術室清潔管理のための空調システムに合わせたCアーム撮影装置
各部屋共通
LEDライティングシステム
- LEDフラッターパネルを採用
- 患者さんの入室時、内視鏡下の手術時等シーンに合わせてライトの色を最適に調整します。
新空調システム
- 輻射式空調システム室内の導入
- 内装面(壁、天井)を積極的に冷やしたり、温めたりすることで温度管理を行います。
- 室内温度のバラつき、異なった気流によるストレスを解消し、患者さんにとって快適な室内環境を実現します。