血液の病気の原因として様々な遺伝子の異常が報告されています。その遺伝子異常をターゲットとしたプライマーを用いてPCR法で遺伝子異常を検出する検査です。PCR法の検出感度は他の検査に比べて非常に高く、病気の細胞が少ない段階(体内に10⁶個程度)でも異常を捉えることができます。このため、血液の病気の診断・治療の選択・治療効果判定・経過観察・予後予測に非常に重要です。

当院検査部では、院内で造血器腫瘍関連の遺伝子検査を行っており、緊急度の高い白血病である急性前骨髄球性白血病(APL)では迅速な診断と効果的な治療の選択に貢献しています。