2014.04.14更新
一般撮影装置の改修が完了し、平成26年4月より新しい一般撮影装置が稼働いたしました。
1番撮影室に最新の一般撮影装置「RadSpeed v4」が導入されました。
本装置は島津製作所製であり、国内稼動第1号機になります。同社初の間接変換方式の平面X線検出器(FPD)を採用し、X線画像の画質を高めています(※間接変換方式とは、照射されたX線を光信号に変換した後に電気信号として取り出し画像化する技術です)。さらに同室に下段記載の富士フィルム社製「CALNEO」を配置することで様々な病態、搬送過程の患者さんに応じた対応を行うことができるようになりました。また、ディジタル断層撮影(トモシンセシス)の機能を実装する予定であり、拡張性の高い装置となっています。
歯科領域の撮影を行う装置を更新し、Trophypan Pro(Trophy社製)とarcana(クロステック社製)を導入いたしました。
Trophypan Proはパノラマ撮影を行う装置です。従来装置は、X線検出部を患者さんごとに交換する必要がありましたが、Trophypan Proは交換が不要であるため、ワークフローの改善が期待されています。また、本装置は、近年話題になっているコーンビームCT(CBCT)も撮影可能です。身体全体を撮影できるCTよりも狭い範囲しか撮影できませんが、出力される画像は非常に高い分解能を有しています。
arcanaは口腔内撮影(デンタル撮影)を行う装置です。当院は、長い間デンタル撮影にX線フィルムを用いていましたが、本年4月よりデンタル撮影のディジタル化を行いました。これにより、検査時間の短縮、画質の改善、患者被ばくの低減が可能であると考えています。
以上、2室が新たに稼動いたしました。
これらの稼動により一般撮影室の改修が全て完了いたしました。改修中は検査待ち時間が延長し、多くの患者様にご迷惑をお掛けしました。今後は、検査待ち時間の短縮と、さらなる被ばく低減、画質改善に取り組んで参ります。
2014.02.13更新
平成25年度の機器更新に伴い、平成26年2月より新しい一般撮影装置が稼働いたしました。
富士フィルム社製のFPD「CALNEO」を導入いたしました。
このFPDはX線検出部にヨウ化セシウムを主成分とする蛍光体を用いることで、X線検出能を向上させ、被ばく低減を実現しています。また、従来FPDは電源供給用や通信用のケーブルを繋げたまま使用されていましたが、CALNEOはバッテリー内蔵化、通信を無線化することで撮影部位に合わせFPDをワイヤレスで運用できるようになりました。
今回の機器更新に伴い、小児撮影室も改修を行い、装いも新たに再稼働いたしました。撮影室入口や室内内壁、床にキャラクターのシールを張りつけ、小さいお子様の検査時の緊張を少しでも和らげるよう工夫いたしました。この撮影室にFPD「CALNEO」を導入し、患者さんに優しい検査を目指します。
以上、撮影室2室が稼働いたしました。現在、さらに2室が改修中であり、本年4月稼働を予定しております。