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病院情報システム・電子カルテシステムの研究開発
病院情報システム・電子カルテシステムの標準化の研究
病院電子カルテの管理/医療安全対策の研究
地域医療連携システム(宇宙開発事業団との共同研究)
衛星利用在宅医療システムの開発と実証実験、システム標準化の研究
衛星利用在宅医療システムの応用としての災害時医療支援システムの開発と実証実験、システムの標準化の研究
科学技術振興調整費事業「デジタルデバイドの解消」
★個人の履歴、研究業績は業務/スタッフの氏名からリンクしています。



地域医療連携システム(宇宙開発事業団との共同研究)



科学技術振興調整費事業「デジタルデバイドの解消」(詳細はここをクリックしてください)

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(概要)★詳細は上記タイトルをクリックしてください。

2005年5月より2008年3月までの3年間、科学技術振興調整費を得て、インターネット総合研究所(IRI)とNEC東芝スペースシステムズとの共同研究を行いました。
研究の目的は2008年2月に打ち上げられました。超高速インターネット衛星「きずな」(開発名「WINDS」)の基礎実験として地上インターネット回線と衛星回線をシームレスに接続して日本のデジタルデバイドの解消のための基礎実験でした。
鳥取大学医療情報部は、2002年のNASDAとの共同研究「モバイルホスピタル実験」の経験を活かして、地上インターネット回線と衛星回線を結ぶシームレス回線上で在宅医療と災害時医療支援を行う実験を致しました。

同実験の広報用ホームページは「デジタルデバイド解消に向けて 衛星と地上通信網の融合実験」にあります。
医療情報部の行なった実験は2005年度は基礎実験をおこない、TV会議システム利用の場合に衛星ゲートウェイにおけるパケット管理上の問題でUDP, TCPパケットの不整合が発生することから十分な通信効率を得られないことがわかりました。これに対応してテレビ会議のシステムをネットワークカメラを用いたものにしました。

2006年には在宅医療のための電子カルテシステムを開発試作し、実際に大山町の患者様宅に衛星通信のパラボラアンテナを設置して鳥取県立療育センターと結んで実運用いたしました。(写真1)この様子は、2008年2月朝7時のニュースでも取り上げて頂きました。

★実験終了後、患者様の継続のご希望があり、患者様に地上回線を用意して頂き、総合療育センターの皆様のご協力により現在も利用して頂いています。

2007年9月には、災害現場での使用可能なものにシステムを改良して、鳥取県総合防災訓練に参加いたしました。

大地震により三朝町のトンネル内200mで発生したバス事故を想定したものでしたが、在宅医療のシステムを小型化耐久性を上げて、充電池と無線LANも使用してバックパックにしました。
実際にトンネル内の事故の様子、患者の様子と動脈血酸素分圧、心拍数などの生体情報を無線LANと衛星通信、インターネットを経由して倉吉の河川敷に用意した仮病院、後方支援病院でリアルタイムに見ることができました。
トンネル出口の救護所には可搬型X線撮影装置と小型超音波検査装置を用意し、撮影したX線撮影画像や超音波検査画像をサーバに伝送し、後方支援病院で見ることができました。平井知事はじめご参加の方々に高い評価を頂きました。この様子は、テレビでも紹介して頂きました。

10月には沖縄県の名護市の名護療育園と国頭村の患者様宅をどちらもパラボラアンテナを設置して衛星通信とインターネットを介して鳥取大学病院医療情報部のサーバに接続して在宅医療支援をする実験も始めました。

また、12月には日野病院の往診にも利用して頂く実験をおこないました。患者宅で撮影したX線写真、超音波検査画像を衛星通信を利用して日野病院ですぐに診断でき、有効性が認められました。

★2008年3月に実験は終了しましたが、患者様のご要望により、鳥取県総合療育センターも協力して頂き、大山町の患者様宅は患者様の経費で地上インターネット回線を聞いて頂き、文部科学省の了解のもと継続使用していただいています。