3)臨床病理カンファレンス(CPC)プログラム
■1.一般目標
研修医が病理解剖を通じて、臨床経過と疾患の本態の関連を総合的に理解する能力を身につける。 ■2.行動目標
- 病理解剖の法的制約・手続きを説明できる。(想起)
- ご遺族に対して病理解剖の目的と意義を説明できる。(解釈)
- ご遺体に対して礼を持って接する。(態度)
- 臨床経過とその問題点を適格に説明できる。(問題解決)
- 病理所見(肉眼・組織像)とその示す意味を説明できる。(問題解決)
- 症例の報告ができる。(解釈)
■3.実施体制
- 病理解剖実施体制
〇病理部 部 長 林 一彦
副部長 堀江 靖
〇基盤病態医学講座
・器官病理学分野 教授 梅北 善久
スタッフ全員
・分子病理学分野 教授 林 一彦
スタッフ全員
〇脳神経医科学講座
・脳病態医科学分野 准教授 加藤 信介
スタッフ全員 - CPC実施体制
〇主治医(研修医ならびに指導医)と病理担当医および上記スタッフの参加(該当診療科医師の参加も可能)
〇病理解剖実施全症例について実施(年間約30例)
定期的に(1月に1~2回、1回2症例)に開催
〇研修医が臨床医の立場で、臨床経過をまとめて提示し、臨床的問題点を出席者間で討議する。次いで病理医(病理部を選択ローテート中の研修医を含む)が病理解剖所見(肉眼ならびに組織像)を提示し、それに基づく討議の後に全体をまとめる。研修医はこの発表・討議内容全体をまとめてCPCレポートを作成する。(レポート作成の基準は病理部が定める)
(〇 鳥取県情報ハイウェイが設置され、設備が整い次第、鳥取大学関連基幹型病院群で研修中の研修医も鳥取大学医学部附属病院のCPCに参加可能である。)
※CPCレポートの定義:研修医が自ら診断・治療に関与し、臨床的な問題点の解決のためにご遺族から病理解剖の許諾を得て病理解剖に立ち会い、病理医の指導のもと肉眼および組織所見をまとめ、臨床経過を含めて症例を統括した報告書を定義する。(自ら剖検症例の許諾を得られない場合はCPCに参加して経験した症例の報告書でも可とする)
■4.経験目標
- 研修医は本院のCPCに参加する。(最低2回以上)
- 研修医は少なくとも1例について症例を呈示するとともにCPCレポートを作成する。
■5.評価
- 研修医はCPCに参加した日時、提示された症例とその簡単な内容を研修手帳に記載し、病理部長の受講証明を受ける。
- CPCレポートは病理部長の評価をもって、卒後臨床研修センターが最終チェツクを行ったうえで、研修管理委員会委員長に届ける。
- 行動目標について、診療科指定医と病理担当医が評価を行う。
- 経験目標については、卒後臨床研修センターが半年毎に評価し、研修医が少なくとも1回はCPCレポートが報告できるように研修センターと病理部が2年目に調整できるようにする。