鳥取大学医学部附属病院長
北野博也
新世紀の医療人憲章に、すべての医療人が果たすべき、「患者の利益の優先」、「患者の自律性の尊重」そして「社会的公正の実行」という3つの基本原則に加えて、プロフェッショナルとしての10の責務が挙げられています。その第一に医療人は質の高い医療の提供のため、生涯にわたって医学知識、臨床技能、チーム技術を向上、維持する必要があり、それを医療界全体として担保することが重要であると謳われています。
新しく制定された臨床研修制度は、すべての医師・歯科医師に基本的診療知識と技能を修得させる入門教育であるともに、職業人としての生涯学習の入口であり、医療プロフェッショナリズムを確立する上で大きな意義を持つものです。
鳥取大学病院では、このような基本理念ならびに我が国の医師法・歯科医師法や医療法の定めるところに拠り、本院独自のプログラムを作成し、広く研修医を募っています。 本院での初期臨床研修の特徴を挙げると、