Contents
鳥取大学医学部附属病院
卒後臨床研修センター
〒683-8504
米子市西町36番地1
TEL0859-38-7025

トップ > セミナー講習会のご案内 > 平成21年度 > 平成21年度第3回鳥取県臨床研修セミナー(米国指導医招聘)

平成21年度第3回鳥取県臨床研修セミナー(米国指導医招聘)

平成21年度第3回鳥取県臨床研修セミナー(米国指導医招聘)

3月10日~3月13日までの4日間、米国コロンビアメディカルセンターから膠原病を専門とするKatherine Nickerson教授(以下Kathy)と疫学を専門とするSteven Shea教授(以下Steve)を招聘して、指導医の指導をしてもらいました。Kathyは、ニューヨークやアメリカのbest doctorsに何度も選ばれている優秀な臨床医であり、Steveも副医学部長の要職をこなしながら、循環器関連のEBMではすばらしい業績をあげている医師です。
指導の内容は、症例を提示しながらの講義、症例検討、病棟回診です。講義ではは、膠原病によくある関節炎や血管炎の鑑別だけでなく、発熱、頭痛、倦怠感を主訴に来意した患者が、思わぬ疾患が原因であったという非常に興味深いレクチャーをKathyがしてくれました。Steveも、検査の意義などを疫学の専門家ならでは切り口でレクチャーしてくれました。また、ケースカンファレンスでは毎年のことながら、研修医の先生方がきれいなスライドを作り、英語で見事に発表していました。病棟回診では、内科指導医の熱心な指導もあり、研修医が自分の症例を英語でプレゼンし、病棟回診を行いました。病歴や身体所見からの考え方や検査の選択、身体所見の取り方のコツなど非常に多岐に渡って学ぶことが出来ました。医学生も参加して歓迎会や送別会を行い、医学の研修だけでなく、文化的な交流も行うことが出来ました。KathyやSteveも「自分たちが教える以上に自分たちが教えてもらった」というコメントや私に対して「自慢できる研修医だね」というコメントをいただき、とても感激しました。 研修医のみんなは英会話に苦労しましたが、今後の医師としてのキャリアにとっても非常に貴重な経験をしたと思います。今後もこのような機会をできるだけ提供したいと考えています。最後に、この場を借りて、研修医を指導いただいた、内科の指導医の先生方に深く感謝申し上げます。