Division of Orthopedic Surgery, Department of Sensory and Motor Organs,
School of Medicine, Faculty of Medicine,Tottori University

教授挨拶

ご挨拶

平成25年9月から、鳥取大学医学部感覚運動医学講座運動器医学分野と附属病院整形外科を担当することになりました。

今までは脊椎グループのチーフとして、脊椎疾患の教育・研究・診療に従事して参りましたが、今後は整形外科全体を運営することになります。

整形外科は、骨・関節・神経・筋肉といった運動器を扱っていますので、皆様の"命を救う"というよりは、"生活の質を維持・改善する"ために仕事をしています。天寿を全うされるその時まで、ご自分の脚で歩き、人の手を借りずに生活ができるようサポートするのが整形外科医の役目です。地域の皆様のニーズに応えられる良医を育て、安心できる医療を常に提供できるように努めてまいります。今後とも、宜しくお願い申し上げます。

鳥取大学医学部整形外科学教室
教授 永島 英樹

学生・研修医の皆様へ

全国の医学生・研修医の皆さん、鳥取大学整形外科学教室のホームページをご覧いただきありがとうございます。私たちの教室は昭和24年に開講され、60年以上の歴史を持っています。山陰地方の基幹病院として整形外科関連のすべての分野において質の高い医療を提供しています。また、疾病の病因解明や治療法の進歩に日々切磋琢磨しています。

整形外科とは

整形外科では、脊柱管狭窄症などの脊椎疾患、変形性関節症や関節リウマチなどの関節疾患、骨肉腫などの骨軟部腫瘍、靱帯損傷などのスポーツ傷害、骨折などの運動器の外傷、リハビリテーションなど幅広い領域の診療を行っています。整形外科は運動器の障害を総合的に診療するということが特徴です。すなわち、保存療法から手術までを一貫して病気と闘う方々と関わりあうことができます。

特徴的なことは、内科系・外科系といった範疇にとらわれず、患者さんを診断から治療までを一貫して我々整形外科医が行うことであります。整形外科の疾患は「痛くて動けないとか神経障害で歩けない」など人間の生活にとって非常に大切な分野です。治療がうまくいったときの患者さんと整形外科医の喜びは言葉にできないものであり、整形外科医になってよかったと心から感じることができると思います。

※本人に許可を得て掲載しています。

診療面の特徴

私たちの教室では、整形外科のすべての分野で高い水準の治療を行っています。頸髄症・脊柱管狭窄症・側弯症などの脊椎疾患の手術を多く行っております。

脊椎手術

人工関節は年間百件以上、股関節や膝関節の骨切り術もすべての手技を経験することができます。山陰地区の骨腫瘍は当科に紹介されますので、さまざまな腫瘍性疾患を経験することができます。マイクロサージャリーや仮骨延長術を利用した再生医療も得意としています。関節リウマチの治療は生物製剤を初期から積極的に使用しており良好な成績をあげています。

もちろん、関節や脊髄への内視鏡手術、ナビゲーションを利用した高度医療の器機もとりそろえており、あらゆる運動器疾患の治療が可能です。技術研修を目的とした海外での短期研修も積極的に行っています。

卒後教育

我々は、卒後教育にも熱心に取り組んでおり、卒後6年で整形外科専門医となることが可能です。

整形外科研修については、医療をレベルを維持するための国内でのセミナーや短期研修を積極的に推奨しています。

また、脊椎疾患専門医や関節疾患専門医を目指す者もいれば、リハビリテーションに重きをおいた研修も可能です。

鳥取大学整形外科学教室は長い歴史を持つ教室です。教室に来られればわかると思いますが、堅苦しい雰囲気は全くありません。お互いが助け合いながら診療や研究をしていることがすぐにわかると思います。わが教室は大変心の温かい人の集まった教室です。これからの医療を担う全国の医学生・研修医の皆さん、ぜひ鳥取大学整形外科学教室で共に働きませんか。

一緒に新たな歴史を築いていきましょう。