American Diabetes Association(ADA)に出席しました

アメリカサンディエゴで行われたAmerican Diabetes Association(ADA)に出席しました。
当科からは大倉、北尾先生が出席、保健学科から花木先生、酒井先生が出席されました。
ボード1
当科からは大倉の院内血糖マネージメントシステムの発表を行いました。
これはiPODを用いた血糖測定の管理システムが血糖測定忘れを半減させたという発表です。

ポスター

ポスター発表をemory大学のGuillermo E. Umpierre教授に見ていただきました。
Umpierre教授は院内の血糖管理がご専門でDiabetes Careの編集委員もしておられた先生です。
アメリカでも毎日4回の血糖測定のうち、1回くらい忘れられることが多く、問題だと言っておられました。
血糖測定忘れを減らすのは大事なことだと言われておられました。
Umpierre教授
http://medicine.emory.edu/endocrinology/faculty-directory/umpierrez-guillermo-e.html

大変良い学会発表となりました。


ADAに行くといつも日本とCGM、ポンプのはじめとしたデバイスの差に驚きますが、新しいDexcomのCGMのセンサーは2ペンス7gと同じ大きさ、重さだとか。日本でいうと10円玉くらいでしょうか。

CGM

https://diatribe.org/dexcom-g6-sensor-shines-early-accuracy-study

これだと体を動かす仕事でもじゃまにならないでしょうね。

精度も高いようで、Dexcom製品が早く日本に入ってくることを期待します。


学会賞のバンティング賞の受賞者はコロンビア大学のAccili先生でしたが、大倉の女子医大時代の同僚、坊内先生の留学先で、祝賀会が盛大で大変だったとの事です。

Foxoに関する研究でしたが、糖尿病のインスリン分泌低下に重要な因子だと思いました。

The new biology of diabetes.
Pajvani UB, Accili D.
Diabetologia. 2015;58:2459-68

https://link.springer.com/article/10.1007%2Fs00125-015-3722-5

http://www.cumc.columbia.edu/ihn/faculty_/accili

 


学会発表の中で一番印象的だったのはコペンハーゲン大学のRichter教授のインスリン抵抗性のお話です。

運動療法の急性効果を見るために片足ずつ運動側、非運動側に分けるのですが、両足それぞれにグルコースクランプをするそうです。 

太い針を両側大腿動静脈に計4本差すそうですが、患者の顔は「smile」していたと言われていました。

そういえば、英語では「苦笑」に当たる単語が無いな、と思いました。

直訳すると「forced smile」だそうですが、ニュアンスが違いますよね。

Exercise Increases Human Skeletal Muscle Insulin Sensitivity via Coordinated Increases in Microvascular Perfusion and Molecular Signaling.
Diabetes. 2017 Jun;66(6):1501-1510. doi: 10.2337/db16-1327.

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28292969

httpR://research.ku.dk/search/ErikRichter

 


学会終了後、消化器外科からカルフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)Cancer Centerにご留学中の渡邉浄司先生、ありさ先生ご夫妻にUCSDを案内して頂きました。広大な敷地内に立派な施設が並んでいました。

cancer center

夕食には渡邉先生のご家族とブリュワリーでご一緒させていただきました。

 

サンディエゴは観光場所も多いところですが、空母ミッドウェイを見に行きました。

ミッドウェイ

映画トップガンのロケ地として有名な所で、トムクルーズとメグライアンが食事するシーンがある、カンザスシティBBQに行ってみました。

カンザス

サンディエゴは年中気温が20~25度程度で湿度が低い気候です。

一度だけ雨が降りましたが、天気は良くて学会場などへの移動に困りませんでした。

大変有意義な学会になりました。

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