ジョスリン糖尿病センター見学に行きました

ボストンで行われたアメリカ糖尿病学会の前にハーバード大学医学部付属ジョスリン糖尿病センターの見学に行きました。 ジョスリン糖尿病センターは、糖尿病学の父と呼ばれるジョスリン博士が開いた世界最古の糖尿病センターです。

ジョスリン外観ジョスリン入口

アジア人を対象としたアジアンクリニックのちひろ・エルナンデスさんに案内していただきました。
ジョスリン先生の理念として教育こそ最大の糖尿病治療という方針のもと、診療、研究が行われています。
初診の患者さんは1時間、再診でも30分かけて家庭環境から詳しく話を聞くそうです。
特にアジア人は元々ご飯が多いのに、アメリカでさらにジュースやファーストフードなどを食べるようになると飛躍的に糖尿病が増えてしまいます。
ジョスリンではアジア人はBMI23以上で糖尿病のリスクとして対応しているそうです。
昨年のADAHsu先生と直接お話しした内容ですが、論文にもされています。
BMI Cut Points to Identify At-Risk Asian Americans for Type 2 Diabetes Screening 
また、色々な企業などと提携して診療を行っておられ、施設内に充実した運動施設もありますが、さらにスポーツクラブまで併設されています。

運動機器

スポーツクラブ
また、施設内に薬局がありますが、SMBGやフットケア専用のクリームなどもおいています。薬剤師さんも糖尿病教育を行うようになっており、血糖測定のチップを買いに来た機会に教育を行っているといわれていました。 

薬局

クリーム

一番印象的だったのはこの看護師さんが自宅で家族にインスリン注射を教える姿の絵画でした。
インスリンが発見されてすぐの1920年代は自己注射が一般的ではなく、
看護師さんが自宅まで訪問してご家族に注射方法を教えていたそうです。
100年近く前に訪問までしての療養指導がなされていた姿は感動的でした。

注射指導

記念撮影

徹底した糖尿病診療、教育がなされており、大変感銘を受けました。
さらに基礎研究も大変盛んにおこなわれています。
目標とすべきセンターとして大変有意義な訪問でした。

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