不安障害

 外来にて、全般性不安障害、パニック障害、強迫性障害、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、恐怖症性障害などの治療を行なっています。

 治療方法は、主に薬物療法と認知行動療法です。不安障害はセロトニンという神経伝達物質と関連があるため、薬物療法ではSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)が中心的役割を担います。認知行動療法は、症状を維持させてしまう認知と行動のパターンを修正する心理療法の一種で、精神科医または臨床心理士により行われます。当大学では、「臨床心理相談センター」を併設しており、臨床心理士による重点的な心理療法を受けやすい環境といえます。

 上記のような治療は主に外来で行われますが、不安障害は並存疾患が多く、特にうつ病を合併しやすいと報告されており、重症度によっては入院環境にて心身の包括的・集中的な治療を行うことも可能です。

 当科では、外来においても入院においても、複数の医師による定期的な症例検討カンファレンスを行い、診断・治療方針についての確認を行い、患者さんが安心して医療を受けられるように努力しています。