診療分野ならびに特徴ある診療内容

診療内容

概要

小児総合病棟として内科系外科系の各診療科の小児患者を総合的に管理し、各専門分野の専門科により小児疾患すべてをカバーしております。

内分泌・代謝疾患

新生児から思春期にみられる内分泌・代謝疾患(成長障害、甲状腺異常、肥満、副腎疾患、思春期早発症、性腺機能低下症、糖尿病、低血糖症など)のすべてについて、日本内分泌学会認定医(難波、花木、鞁嶋)を中心に診療しています。2011年4月から鳥取県で開始されたタンデムマススクリーニング検査で診断される疾患の対応も行っています。
また、当科はIGF-I受容体など、原因不明の成長障害の原因となる遺伝子の診断を行っており、全国の施設からの依頼にも対応しています。

肝臓・消化器疾患

ウイルス肝炎、胆汁うっ滞性疾患、肝炎ウイルス母子感染予防など小児肝疾患全般。
肝生検、ウイルス肝炎に対するインターフェロン療法

血液・腫瘍疾患

末梢血幹細胞移植を含めた白血病・固形腫瘍に対する治療。再生医療。

日本小児血液・がん専門医研修施設研修プログラム

循環器疾患

小児科循環器グループは、対象疾患として先天性心疾患、不整脈、川崎病関連冠動脈障害、成人先天性心疾患、その他に学校検診、乳児検診などで心電図や心雑音等の異常を指摘された患者さんの精密検査も行っております。
循環器グループのスタッフの多くは国内の先進的医療施設において小児循環器病学の研修を修了し、小児循環器病領域のエキスパートとして診療に当たっています。
年間の診療実績として約700-800件の心エコーや約30-50件の心臓カテーテル検査を行い、県内外の各施設より患者さんの御紹介をいただいています。

腎臓・泌尿器疾患

【対象疾患】
● 血尿・蛋白尿:学校検尿、3歳児検尿異常の精密検査
● ネフローゼ症候群
● 慢性腎炎:IgA腎症、膜性増殖性糸球体腎炎など
● 紫斑病性腎炎
● 急性腎炎
● 腎不全:急性腎不全、慢性腎不全
● 膠原病:SLEおよびループス腎炎、混合性結合組織病(MTCD)、若年性特発性関節炎など
● 尿路感染症、尿路奇形:急性腎盂腎炎、膀胱尿管逆流症など
● 腎臓の形の異常:嚢胞腎、低形成腎など
● 夜尿症、排尿障害:「夜尿症、排尿障害外来」が別途あります。

主に、腎炎、ネフローゼ症候群、慢性腎不全管理など慢性腎疾患の管理を行っております。 
腎生検による慢性腎疾患の診断・治療方針の決定をしております。

新生児疾患

総合周産期母子医療センターのため、胎児期から出生後の新生児期まで、一貫した高度な診療が可能です。

大学病院の特色を生かし、脳神経小児科、小児外科、脳神経外科、整形外科、歯科口腔外科など院内の他の診療科と連携をとり診療を行っています。

近医産科からの新生児救急搬送を常時受け入れ、必要時には救急車に医師が同乗し産科施設に駆けつける、いわゆるお迎え搬送を行っています。
  新生児医療に関する専門の医師である周産期(新生児)専門医が山陰最多の4名おり、2名の国際ラクテーションコンサルタントを中心に、母乳育児支援を積極的に推進しています。

病棟専属の薬剤師、臨床心理士、保育士、医療社会福祉士がおり、それにより医療の質が高められ、さまざまなサポートが受けられます。