MRIとは、『 Magnetic Resonance Imaging 』 の略称で、『 磁気共鳴画像診断装置』と呼ばれます。これは、強力な磁石と電波を利用して人体の水素原子の挙動を画像化する検査で、主な特徴は、放射線による被ばくがなく、様々な角度からの断面を画像として得ることなどが挙げられます。
検査は、全身に金属がない状態で検査着に着替えていただき、狭い筒状のトンネルの中に入って安静下で行います。検査時間は、30分程度要し、検査中は、装置から大きな音がいたしますが、いっさい痛みを感じることなく安心して検査を受けることができます。ただし、閉所恐怖症や安静が保つことが困難な患者さんは、検査を受けることができない場合がありますので、事前にご相談ください。
MRI装置には磁石の強さ (T:テスラ)によって様々な種類があり、当院では3.0T MRI装置と1.5T MRI装置が設置され、装置それぞれの特徴を生かし、一日に約48件、年間約10,000件以上の検査を行っています。令和4年に1.5TMRI装置を1台、3.0TMRI装置を2台更新いたしました。
当院では、平成16年より3.0T MRI装置を全国に先駆けて臨床機として導入しています。現在3.0T MRI装置は、臨床で用いられるMRI装置で最も磁石の強さが強く、従来型の装置に比べ、今まで不明瞭であった箇所も明瞭かつ詳細に描出できるようになり、診断に大きく貢献しています。また、近年では、3.0T MRI装置は、全国の医療機関に普及しつつありますが、国内初の導入実績と様々な研究成果から、今日でも地方でありながら最先端の診断を提供しています。
平成23年より稼働し、令和4年に最新機器に更新いたしました。
検査当日は、基本的には食事をしていただいて結構です。
ただし、胆のうや膵臓または消化器系の検査をされる方は事前に絶食の指示がある場合があります。
● 次のような方はMRI検査を受けることができない場合があります。
→ ペースメーカー、人工内耳が埋め込まれている方
→ 手術等で脳動脈クリップや人工関節などの体内金属類がある方
→ 閉所恐怖症または暗い所が苦手な方
→ 妊娠もしくは妊娠している可能性のある方
● 次のような物は画像に影響を及ぼしたり、故障や事故の原因となります。
→ 携帯電話、腕時計、指輪、ネックレス、ヘアピンなど
→ 入れ歯、補聴器、眼鏡、カイロなど
→ 磁気カード (診察券、キャッシュカード、クレジットカード、テレホンカードなど)
→ 化粧品 (アイシャドウ、マスカラなど)
→ カラーコンタクトレンズ (ケースをご持参ください)
● 放射線科医師 ・・・・2名 ● 診療放射線技師 ・・・・ 5名
● 専任看護師 ・・・・1名