頭部・脊椎・胸部・腹部・四肢・乳房・歯科・骨塩定量領域など全身のX線写真を撮影する領域です。
一般撮影室は8室、透視室は5室あり、患者さんにより最適な画像を提供し、安全に業務が遂行出来るよう心がけています。撮影部位によって脱衣や更衣をお願いする場合があります。
骨粗鬆症などを診断する検査装置です。エネルギー(透過力)が異なる2種類のX線を利用し、身体を透過するエネルギーの減衰から骨塩量を算出します。主に腰椎と右股関節を検査解析します。また、前腕骨、体組成測定を含む全身骨測定も可能です。所要時間は1部位5~10分程度です。検査中に息止めの必要はありませんが、装置がゆっくりと動いて、画像を取得するため検査中は動かないようにご協力をお願いします。令和5年に装置の更新をしました。
当院ではX線TV装置が5台稼働しています。X線TV装置を用いてX線透視(X線を照射することにより人体の透過像を動画で観察すること)による検査を行っています。X線透視を使った検査では胃のバリウム検査がよく知られています。その他にも、大腸など消化管に造影剤(よりX線写真にコントラストをつける薬剤)を注入することによりその形態や疾患の診断を行ったり、骨折した骨の動きを観察することによって最適な固定位置を決定したりしています。
乳癌検診の手法の1つであるデジタル方式のマンモグラフィの撮影装置です。乳房を圧迫板と撮影台で挟んで撮影します。可能な限り広く乳房を撮影するために、乳房を押し出し圧迫板で圧迫します。圧迫することにより撮影時の乳房厚が薄くなるほど、撮影X線量は少なくなり、より鮮明な画像が得られます。検査を受ける方の乳房の状態により圧迫による痛みの程度は異なります。圧迫による乳房の痛みは、許容可能な範囲で撮影にご協力をお願いします。
● 乳腺腫瘍画像ガイド下吸引術
マンモグラフィ検査において、石灰化と呼ぶ小さな白い影が発見されることがあります。石灰化は白さの程度や大きさ、形などにより良性と悪性の石灰化に判別されます。この判別で悪性の可能性がある石灰化の中に、超音波検査などのマンモグラフィ以外の検査で石灰化が確認できない場合に、X線を用いた吸引穿刺細胞診の生検で石灰化組織を採取し、病理検査で良悪の判定を行います。
主に歯科口腔外科領域の撮影に用いる装置です。患者さんの頭の周りを装置のアームが回転することにより、上下の歯列(片方の顎関節から他方の顎関節まで)を1枚のX線写真として平面に投影することができます。ただし、撮影時間が15秒程度あるため、患者さんにはその間動かないでいただく必要があります。同じ装置で歯列の不正咬合を診断するX線写真や、睡眠時無呼吸症候群といった頚部領域の疾患を診断するX線写真を撮影することもできます。また、平成26年4月に装置更新を行い、最新の機種となりました。今まで撮影していた部位をより早く、高精細な画像を取得することができるようになりました。さらに、コーンビームCTの機能を実装しており、分解能の高いCT画像を得ることができます。
● 診療放射線技師 ・・・ 7名 ● 事務職員 ・・・・ 4名