臨床工学技士

臨床工学士

MEの役割

ロボットの保守管理を行い、機器を常に質の高い状態に維持しています。
また、術中は映像・記録の管理やトラブルに対応し、手術が円滑に行われるよう努めています。



準備

準備

基本的には手術の前日に機器の配置・配線を行い、ロボットのアームを広げて動作確認まで行っています。

不具合の早期発見のためにも前日に準備することは大事です。

準備


ロールイン

ロールイン
ロールイン
手術の準備が整いましたら、ロボットを患者様に近づけるロールインという工程になります。

ロールイン時にロボットの支柱とカメラを取り付けるアームが真っすぐになっていることを確認しています。
支柱、カメラアーム、手術部位が直線上に並ぶことが基本となります。
各アームはカメラアームを中心に動くので、この位置がずれるとロボットの動きが制限されてしまいます。



ドッキング

ドッキング
そして、ロールインが終わりましたら、ロボットと患者様を接続するドッキングという工程になります。

ドッキング時には各アームの数字が正面を向いているか(術式によって正面を向かないこともあります)、アームの間が拳ひとつ分空いているか、カメラケーブルを所定の位置に取り付けたかを確認しています。
これらのことを確認することで、手術中、ロボットをスムーズに動かすことが出来ます。



手術室内に常駐

トラブル対応

術中は手術室内に常駐し、トラブルに対応しています。
また、周辺機器の操作やカメラの光量の調整等を行っています。

片付け

手術が終わると、ロボットをシャットダウンして片づけを行っています。
この時にロボットやケーブルの破損の有無を確認しています。
ロボットのケーブルは断線しやすいので、その取扱いには細心の注意が必要になります。
また、ロボットにはバッテリが搭載されているので、必ず充電しておく必要があります。




da Vinciトレーナー運用

臨床工学士 4
ロボットにはシミュレーターが搭載されており、Drのトレーニングに使用しています。

トレーニング時にはMEが立会い、機器の立ち上げ、使用方法の説明を行っています。
そして、トレーニングが終了したら機器をシャットダウンし、片付けを行っています。

[写真はdv-TRAiNER《mimic technology社》の画面]
内視鏡トレーニングセンター