病院長あいさつ

診療科の壁を越え
外科系全科が協力

鳥取大学医学部附属病院 病院長
原田 省

当院は、平成22年に、全国の大学病院に先駆けて内視鏡手術支援ロボット「ダヴィンチ」を導入しました。そして、ロボット手術をはじめとする低侵襲手術の技術向上と教育を目的に、平成23年に低侵襲外科センターを設置しました。

ロボット手術を安全に導入するには、極めて高度な技術とノウハウが求められます。さらに、外科医、麻酔科医、看護師、臨床工学技士、事務職員などすべての医療スタッフの力を必要とします。低侵襲外科センターは、大学病院特有の縦割り型の組織構造からの脱却を目指し、「診療科の壁を越え外科系全科が協力する横断的組織」としてチーム医療を推進する役割を担っています。

低侵襲外科センターの立ち上げと並行して、ロボット手術の安全性確保のため「ロボット手術の術者・術式を申請・承認する制度」や、「手術中止命令を出す制度」の構築に取組みました。これはロボット手術に関する情報を、組織を越えて共有するという画期的なことであります。このような体制のもと、ロボット手術は重大な合併症等もなく着実に実績を重ねており、当院のロボット手術件数は今や全国でもトップクラスとなっています。

今後も当院は、すべての低侵襲手術を多くの患者さんに「安心・安全」に提供できるよう取り組んでまいります。そして、この低侵襲外科センターで培った協力体制(チーム医療)を院内の様々な分野にも応用し、トップレベルの病院を目指していきたいと思います。
(2019年7月)