平成29年度

「鳥取県における肝細胞癌サーベイランスの実態」研究調査に関する平成29年度会合

 

2018228日(水)夜、米子ワシントンホテルプラザで「鳥取県における肝細胞癌サーベイランスの実態」研究調査に関する平成29年度会合を開催しました。これは、鳥取県健康対策協議会の疾病構造の地域特性対策専門委員会のひとつとして、肝細胞癌早期診断と予後改善を目指した臨床研究の一環です。会場には、鳥取県内の肝臓専門医および米子市保健師の方々にお集まりいただきました。米子市福祉保健部健康対策課 成人保健係の奥田真由美保健師から、米子市の肝炎対策を、肝炎ウイルス検査事業、肝臓癌対策フォロー事業、肝炎ウイルス検査定期検査受診勧奨事業の3本立てでお話しいただきました。米子市では以前の郵送による肝炎ウイルス陽性者への受診勧奨から平成29年度より家庭訪問や電話による受診勧奨を始めており、今後その成果が期待されるところです。会場の先生方からも米子市の取り組みに対して多くの質問が寄せられ、活発な議論が行われました。講演会後半では、岡野淳一センター長より2016年度鳥取県初発肝細胞癌診断の実態報告があり、肝炎ウイルス陽性を知らないで肝発癌した患者さんや肝炎ウイルス陽性だが未受診のため進行肝癌で見つかる患者さんが後を絶たない実態などが明らかとなり、保健師の方々とともに肝炎ウイルス検査の受検・受診を促す必要性が再認識されました。

平成29年度サーベイランス01