診療内容

精巣腫瘍

精巣腫瘍

対応可能な診療科

特徴のある診療(診断・治療)

精巣は男性ホルモンを分泌すると同時に、精子をつくり生殖を可能にする臓器です。精巣腫瘍は睾丸に発生する悪性腫瘍で20~30歳代の男性に多い特徴があります。精巣腫瘍は精巣内の胚細胞から発生し、大きく分けてセミノーマと非セミノーマ(胎児性がん、卵黄嚢腫、絨毛がん、奇形腫)の2種類があります。精巣腫瘍(胚細胞腫瘍)のうち、約セミノーマが約70%、胎児性がんが約10%、複合組織型が約10%、卵黄嚢腫、絨毛がん、奇形腫がそれぞれ数%となっています。無痛性の急速な陰嚢腫大で病院へ受診されるケースが多いです。停留精巣の既往、精巣の発育異常、精巣腫瘍の既往や家族歴がある方ではその発生リスクが高まること言われています。進行が早く早期の治療が必要であり、陰嚢腫大を数カ月間放置していたケースでは、肺やリンパ節など多臓器への転移が受診時すでに認められることもよくありますので、疑いがございましたら早期の受診をお勧め致します。

治療法

手術療法、放射線療法、抗癌剤治療などを組み合わせた治療が必要となります。早期であれば経過観察という選択肢もあります。セミノーマ、非セミノーマで治療の流れが大きく違いますので、それぞれについて下記に示します。

セミノーマ

ステージⅠ:経過観察、放射線照射、抗がん剤治療など
ステージⅡA:放射線照射、抗がん剤治療など
ステージⅡB以上:抗がん剤治療

非セミノーマ

ステージⅠ~ⅡA:経過観察、抗がん剤治療、後腹膜リンパ節郭清など
ステージⅡB以上:抗がん剤治療

当科で行っている抗がん剤治療

パラプラチン(R)(カルボプラチン)単剤治療:早期の場合のみ

BEP療法

ランダ(R)(シスプラチン)、ブレオ(R)(ブレオマイシン)、ラステット(R)(エトポシド)

VIP療法

ラステット(R)(エトポシド)、イホマイド(R)(イホスファミド)、ランダ(R)(シスプラチン)

TIN療法

タキソール(R)(パクリタキセル)、イホマイド(R)(イホスファミド)、アクプラ(R)(ネダプラチン)

IrN療法

トポテシン(R)(イリノテカン)、アクプラ(R)(ネダプラチン)など

1コースが約3週間(場合によっては4週間)で、腫瘍の縮小や消失、腫瘍マーカーが陰性化するまで継続しますので、3か月~6か月、難治性の場合は1年以上抗がん剤治療が必要となる場合があります。

当科で行っている手術

高位精巣摘除術、後腹膜リンパ節郭清など
精巣腫瘍は進行が早く怖い腫瘍ですが、抗がん剤治療にて完治を望むことができる数少ない腫瘍の一つですので、積極的に抗がん剤治療や手術療法を行っていく事をお勧めします。

精巣腫瘍に関する解説

独立行政法人国立がんセンターがん対策情報センターサイトをご確認ください。
精巣腫瘍

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