診療内容

腎盂尿管がん

腎盂尿管がん

対応可能な診療科

特徴のある診療(診断・治療)

左右の腎臓でつくられた尿は、腎杯から腎盂、尿管を流れ膀胱に貯留されます。尿はさらに排尿時には尿道を流れて行きますが、このうち、腎盂、腎杯、尿管を上部尿路と呼びます。尿に接するこれらの尿路は移行上皮と呼ばれる粘膜で構成されており、上部尿路や膀胱から発生する癌の最も多くは移行上皮癌です。尿路癌(腎盂癌、尿管癌、膀胱癌)の中では膀胱癌が最も多く、7割以上を占めます。腎盂尿管癌は50歳代から70歳代に多く、男性は女性より2倍以上罹患率が高いとされています。

治療法

反対側の腎機能が問題なければ、患側の腎尿管全摘除術+リンパ節郭清を行います。下部尿管癌で腫瘍は非常に小さい場合など、尿管部分切除という選択肢もありますが、尿路上皮癌は約40%と再発が多いため一般的には患側の腎臓を含めた摘除を行います。手術方法には開腹手術と腹腔鏡下手術がありますが、腫瘍の状態に応じてどちらになるかは変わってきます。摘出病理検査の結果によっては、術後の抗癌剤治療が必要となることがあります。

遠隔転移を有する場合、手術は行わず、まず抗癌剤治療を行います。抗癌剤治療に腫瘍の明らかな縮小や消失を認めた場合は、腎尿管全摘+リンパ節郭清の手術療法となります。以下に当科で行っている抗がん剤治療の詳細を記します。

MVAC療法

メソトレキセート(R)(メトトレキサート)、エクザール(R)(ビンブラスチン)、アドリアシン

GC療法

ジェムザール(ゲムシタビン)、ランダ(R)(シスプラチン)

GC療法変法

ジェムザール(R)(ゲムシタビン)、パラプラチン(R)(カルボプラチン)

TC療法

タキソール(R)(パクリタキセル)、パラプラチン(R)(カルボプラチン)

GDC療法

ジェムザール(R)(ゲムシタビン)、タキソテール(R)(ドセタキセル)、ランダ(R)(シスプラチン)

1コースは約4週間で実施します。最低2~3コースの治療を行い、CTやMRIなどの画像診断によって治療効果の判定をしてその後の治療を検討していきます。

診療実績

腎盂尿管癌に対する根治的腎尿管全摘除術(腹腔鏡下も含む)

(平成12年~平成25年)

  症例数(人) 3年生存率 5年生存率 10年生存率
根治的腎尿管全摘除術(腹腔鏡下も含む) 121 91.4% 85.1% 62.3%

腎盂尿管がんに関する解説

独立行政法人国立がんセンターがん対策情報センターサイトをご確認ください。
腎盂尿管がん

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