診療内容

膀胱がん

膀胱がん

対応可能な診療科

特徴のある診療(診断・治療)

膀胱癌は50歳以上の方に好発します。男性に多く女性の2~3倍の頻度です。喫煙者は非喫煙者の2~4倍の発生率です。主な症状は血尿や膀胱炎様の排尿時痛・頻尿です。 膀胱癌は大きく2つのタイプに分けることができます。

表在性膀胱癌

膀胱癌の約70%がこのタイプで、膀胱壁の浅いところまでにとどまる腫瘍です。内視鏡手術(経尿道的膀胱腫瘍切除術)で治療が可能ですが、約半数の患者さんで再発するため、手術後は外来で定期的な検査が必要です。また再発予防目的に膀胱内に抗がん剤などの薬剤を注入する治療を行うこともあります(膀胱内注入療法)。

浸潤性膀胱癌

膀胱癌の30%がこのタイプで、膀胱壁の深いところ(筋層)まで達する腫瘍です。腫瘍がリンパや血液にのって転移をすることもあります。浸潤性膀胱癌は内視鏡手術では根治することはできません。転移がある場合は、抗がん剤を全身に投与する治療(全身化学療法)を行います。転移がない場合は、膀胱を摘出する手術(膀胱全摘除術)を行います。膀胱を摘出する場合には、尿を体外に導くために尿路変向術が同時に必要となります。尿路変向術には、おなかに集尿袋を貼る手術(回腸導管または尿管皮膚瘻)と自然排尿が可能な手術(新膀胱)がありますが、患者さんの一般状態や病気の進行度に応じて、患者さんと相談のうえ尿路変向術を決定します。また、膀胱全摘除術は多くの出血を伴う手術であり、通常1000~2000mlの出血が見込まれます。当科では自費診療のロボット支援根治的膀胱全摘除術を実施しており、これにより術中出血量は著しく減少することが見込まれ、疼痛の軽減、術後の早期回復が期待されています。

遠隔転移を有する場合、手術は行わず、まず抗癌剤治療を行います。抗癌剤治療に腫瘍の明らかな縮小や消失を認めた場合は、膀胱全摘除術+リンパ節郭清の手術療法となります。以下に当科で行っている抗がん剤治療の詳細を記します。

MVAC療法

メソトレキセート®(メトトレキサート)、エクザール®(ビンブラスチン)、アドリアシン®(アドリアマイシン)、ランダ®(シスプラチン)

GC療法

ジェムザール(ゲムシタビン)、ランダ(R)(シスプラチン)

GC療法変法

ジェムザール(R)(ゲムシタビン)、パラプラチン(R)(カルボプラチン)

TC療法

タキソール(R)(パクリタキセル)、パラプラチン(R)(カルボプラチン)

GDC療法

ジェムザール(R)(ゲムシタビン)、タキソテール(R)(ドセタキセル)、ランダ(R)(シスプラチン)

1コースは約4週間で実施します。最低2~3コースの治療を行い、CTやMRIなどの画像診断によって治療効果の判定をしてその後の治療を検討していきます。

診療実績

浸潤性膀胱癌に対する膀胱全摘除術

(平成15年~平成24年)

  症例数(人) 3年生存率 5年生存率
膀胱全摘除術 71 74.9% 70.2 %

膀胱がんに関する解説

独立行政法人国立がんセンターがん対策情報センターサイトをご確認ください。
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