診療内容

腎がん

腎がん

対応可能な診療科

特徴のある診療(診断・治療)

腎細胞癌(腎癌)は成人の癌の約3%を占め、男性に多く発生し50~60代が好発年齢と言われています。近年では20~30代の発症報告も増えてきており、腎癌患者数は増加傾向にあります。腎癌も他の癌と同様に決して治らない病気ではありません。早期発見できれば手術で治すことができます。最近では分子標的薬という新しい薬も登場し、腎癌の治療法に選択枝が増えてきました。転移のない場合は手術療法を行います。転移の有る場合には可能な限り手術療法により原発巣を取り除き、その後薬物療法を行います。術後に転移を生じた場合は薬物療法を行います。

手術療法

腎摘除術

癌を完全に取り除くため、腎臓そのものを腎周囲の脂肪組織も含め摘除します。場合によっては副腎やリンパ節も切除します。最近では腹腔鏡による手術を行う割合が高くなっており、その場合手術の傷も小さく、術後の回復も早く、傷の痛みも少ない特徴があります。

腎部分切除術

癌が小さい場合(約4cm以下)、癌の部分のみ切除し、腎臓は温存する手術です。腎摘除術に比べ、術後の腎機能が良好に保てる可能性が高くなります。腹腔鏡で行う場合と、開腹手術で行う場合がありますが、術式をどちらにするかはその症例ごとに検討します。当科では自費診療ですが、ロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術を行っています。低侵襲かつ正確性の高い術式です。

薬物療法

免疫療法

腎癌の転移巣に対して行う治療法です。特徴として、免疫を担当する細胞(リンパ球など)や、癌細胞を殺すサイトカイン、癌細胞にくっついていて免疫細胞による癌細胞破壊を助ける抗体などの働きを刺激して、癌細胞の排除に向けて働くようにする治療法です。インターフェロンという注射を、連日~週3回程度の頻度で筋肉注射します。またインターロイキンという薬を、連日~週2回程度点滴する治療法もあります。

分子標的治療

腎癌の増殖に働く分子を標的とした治療薬(分子標的薬)で、最近登場した薬です。腎癌の増殖に際して細胞内で交わされるシグナル伝達(信号の受け渡し)を狙い打ちして、増殖を抑えます。現在開発中のものも多数ありますが、現在日本で認可されているものは6種類です。免疫療法とは違った特有の副作用があり、中には非常に重篤なものも報告されています。分子標的治療を行うかどうかについては担当医とよく相談する必要があります。

診療実績

腎細胞癌に対する根治的腎摘除術(腹腔鏡下も含む)

(平成15年~平成24年)

病期分類 症例数(人) 3年生存率 5年生存率 10年生存率
根治的腎摘除術(腹腔鏡下も含む) 124 92.7% 84.0% 84.0%

腎がんに関する解説

独立行政法人国立がんセンターがん対策情報センターサイトをご確認ください。

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