入退院センター長 挨拶

鳥取大学医学部附属病院・入退院センターのホームページにようこそお越しくださいました。

センター長
黒崎雅道

入退院センターは、入院される方に対して入院前から退院までの支援を行い、同時に円滑な病床運営をサポートする部署です。本院の入院ベッドは697床ですので、697名を超えて入院していただくことはできません。この限られた入院ベッドを効率よく運営することが、ひいては医療の質の向上につながるものと考えております。我が国では諸外国と比べて入院期間(在院日数)が極めて長く、それに伴い医療費も高騰しており、深刻な財政問題を抱え、かねてから在院日数の短縮化が求められ、当院の在院日数は2週間を切っている状況となっております。しかしながら、高齢者世帯や独居など自宅環境が整っていない、家族での介護への不安、経済的な問題、医療依存度が高く、転院先の確保が難しいなどの問題もあり、早急に退院することが難しいのも現実です。

そこで、鳥取大学医学部附属病院では、病床を効率的に運用し、皆さまに安心して質の高い医療を受けていただくための支援を入退院センターで行っております。入退院センターでは看護師が、入院決定時に入院オリエンテーションを行い、皆さまの健康状態、生活環境、医療福祉サービスの利用状況やご希望などをお聞きし、本院の担当医や病棟看護師、転院先の病院や施設、さらにはケアマネジャー(介護支援専門員)などとも連絡を密にして、入院前から退院に向けて情報共有し総括的に支援を行っています。また、入院が必要な方が受診され、その診療科にベッドの空きがない場合には、当センターに連絡がはいると同時に患者情報を把握した上で、他の病棟と調整してベッドを確保いたします。ほかにも、当センターは診療科の病床配分なども担っております。このようにして、入院される方へのサポートと高度で良質な医療を提供できる環境を整えようと考えています。
入退院センターでは、常に皆さまからご意見を伺いながら入退院センターの運営にあたってまいりますので、よろしくお願い申し上げます。